2013年12月14日

井戸茶碗の故郷から

2011年に韓国慶尚南道鎮海市頭洞里の熊川古窯址を踏査させていただき、お世話になった崔熊鐸先生(熊川窯)が、井戸茶碗の故郷/頭洞里から根津美術館で12月15日(日)まで開催されている「井戸茶碗展」に来日。

昨日は、根津美術館にご案内した。

来日前日に、新しくトン窯(鉄砲窯)の築窯を終え、翌12日に成田に到着。今日14日は帰国なさった。
「井戸茶碗展」を見るためだけに来日されたのだ。

根津美術館への往復、電車や地下鉄の中でも、井戸茶碗に関する話ばかりして、とても有意義で楽しくご一緒させていただいた。

喜左衛門や細川との再会を果たして、「とても気持ちがいいです。」と先生は仰った。
井戸茶碗の話をしていると、先生との時間はとても短く感じられた。

青井戸茶碗や小井戸茶碗の産地についての考察、頭洞里を産地とする大井戸茶碗の考察は、大変興味深い話だった。

「400年前に井戸茶碗を制作した同じ土(カオリン)を新しく掘ったので(三白土ではない)、その土を使って井戸茶碗を作ってごらんなさい。新しいトン窯で一緒に焼きましょう。」と仰っていただいたので、ありがたくご好意を受けることにいたしました。

崔先生が今年三月の展示会で発表した小井戸茶碗「老僧」に良く似た井戸茶碗を、韓国から同行なさった僧侶がipadで見せてくださったが、とても素晴らしかった。おそらく、喜左衛門と同じ梅華皮をコンスタントに表現できる井戸茶碗作家は、現在崔先生だけではないかと思う。

オリジナルの井戸茶碗について、先生の考察、現地での原材料や、焼成、釉薬についても、熱心に伝授してくださった。オリジナルの井戸茶碗と同じカオリンと、新しいトン窯での井戸茶碗の焼成、また心躍る未来への希望を頂戴した。

根津美術館で崔熊鐸先生とお弟子さんの徐さん、同行した馬山のお坊さんが撮影してくださいました。
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posted by 丸山 陶李 at 21:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 井戸茶碗

2013年12月10日

中国(2)磁州窯遺址博物館

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中国・磁州窯遺址博物館では、まず用いられていた原材料も展示されていたので、撮影。

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元代の窯址
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清代の窯址
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清代から民国時代の窯址
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閉館間近に訪問したことと、日本語の通訳が同行していなかったため、
取材と撮影をしていたTV局のプロデューサーYOU氏が英語で通訳してくださったが、
陶芸の専門用語は通じない(笑)。

中国語は全くわからない私ですが、
磁州窯の張先生と「漢字」で筆談し、専門的な話は通じました。
漢字の有難さを思い知った出来事でした。

磁州窯で白化粧に用いている石は、「蚕子石」と呼ばれている。
原石が蚕(かいこ)の形に似ているので、「蚕子石」と名付けられたそうだ。
張先生によると、景徳鎮は「カオリン」だが、
「蚕子石」はカオリンではなく、おそらく「陶石」に近いものらしい。

日本では「白絵土」という土が、単味で白化粧に用いることができ、特に岐阜の白絵土は良質だ、という話をしたら、とても興味をもっていただいたようで、「岐阜県」「白絵土」とメモされていた。

化学記号も世界共通で通じるので大変有用だった。
Al2O3
SiO2
Fe
Fe2O3
等、化学記号で通じ、これらは質問にもたびたび登場した。

「化粧土」は中国語でファジャントゥ(Huàzhuāng tǔ)と発音するらしい、
磁州窯は、韓国と日本、そしてベトナムやタイなど化粧土の陶磁器のルーツ。

中国の旅が終わる頃には、ファジャントゥは中国・韓国・日本という三つの国の共通言語となっていた。
中国から帰国後、韓国のTV局のスタッフが日本語通訳付きで取材に来日したのだが、日本語通訳も専門用語はまったく理解していなかったため、私の取材時には、「化粧土」を中国で覚えた「ファジャントゥ」で説明すると、通じるので、即応用できて、おかしかった。
恐るべし、中国、磁州窯の影響。

-続く-

posted by 丸山 陶李 at 18:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 陶芸・個展関連

2013年12月02日

愛犬の旅立ち

お留守番つづきだった。
愛犬フォルクスが、さきほど天国へ旅立っていきました。

久しぶりの休養日。愛犬と買い物にでかけ、帰宅してから様態が急変し、
12月1日(日)夜23時55分、息をひきとりました。

私の帰国と、その後の取材による留守番。
仕事が一段落するのを待っていたかのように。
明日は久しぶりにシャンプーしてあげなければ。。。と、家族と話していたのに。

9歳でした。ありがとう。9年間の思い出。

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posted by 丸山 陶李 at 01:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 夢は枯野を

2013年11月22日

中国(1)北京での三人展

中国から帰国しました。
来週、韓国のテレビ局が取材に来日するため、
そのスケジュール調整に時間をとられて、中国での展示会や河北省の磁州窯踏査について
ブログに掲載する時間がとれません。
一段落しましたら、順次、掲載していく予定です。

北京での展示会場での写真を数枚だけアップします。

会場となった北京市朝陽区にある韓国文化院
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ドアを入ると、李朝の古い木のドアがエレベーターへと案内してくれます。
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エレベーターを降りて、会場入り口より撮影、三人の作品が展示してあります。
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オープニングパーティ後、会場で。
左から張先生(中国・磁州窯)、私、宋先生(韓国・宝城窯)、北京精華大学の徐さん。
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三人展の図録にサインしているところです。(張先生、撮影)謝謝!
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(続く)
posted by 丸山 陶李 at 22:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 陶芸・個展関連