2011年06月10日

釉薬テスト窯出し(前半)

釉薬テスト窯出し(前半)です。(後半)もあるのか?というとあるのです。
(後半)は、後ほど。

今朝、釉薬のテスト焼成を窯出ししました。
結果、濃度が高いので、調整して、再度テスト焼成を行っています。

今日の窯出しテストは、長石のテストと化粧土のテストです。
前回(6月6日)の釉薬の調合に、灰を少々加えて、長石を変えてみました。
また、焼成カロリーも前より上げてみました。

梅華皮は、よく融けていますが、濃度が高かったため、高台周辺以外にも梅華皮が現れています。
見込みにも梅華皮が見られたので、この窯出し後、すぐに釉薬の濃度を調整し、別の器胎に釉掛けし、ただいま再びテスト焼成中です。

今朝のテスト焼成窯出し(前半)の画像。

一番右の茶碗は、藁灰による梅華皮で、他の茶碗とは釉薬が違います。化粧土のテストをしたものです。
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posted by 丸山 陶李 at 08:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 制作過程・窯出し作品

2011年06月06日

釉薬テスト焼成・窯出し

先ほど、釉薬のテスト焼成を終えて窯出ししました。
途中、テスト窯のガス切れがあり(笑)、あわててガスボンベを運んでいただきました。
一旦、23℃まで窯の温度が下がってしまいましたが、700℃まで昇温していたので、「素焼き」をしたと思えばいいかと…(生掛けですが)、結果もまたテストと居直りました。
釉薬の調合と土との相性のテストなので、700℃での降温は、さほど問題にもならないことかもしれません。

刷毛目井戸茶碗
正面
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高台
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見込み
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井戸ぐい呑
正面
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高台
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見込み
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posted by 丸山 陶李 at 22:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 制作過程・窯出し作品

2011年06月05日

震災のお見舞いが

3月11日の東日本大震災で、作品の多くが損壊し、私の陶房も酷い状況になりました。
このブログを通して被害を知った美濃の熊谷陶料さんから、激励とお見舞いのお手紙が添えられた「土」が100kg届いたのは、陶房の整理を終えて轆轤を回し始めた頃でした。

お見舞いに送っていただいた大切な土を使って、作品を作り続けています。
「原土」の土味を生かした作品、土味を損なわない釉薬。
あれから試行錯誤し、6月3日のテスト窯で、今までの私の作品とは違う雰囲気にも挑戦してみました。

「この土味を生かして、様々な表情を表現してみたい。」
と、「土」が、私の土へ向かう気持ちを高揚させてくれたのです。

先月の韓国・聞慶伝統茶碗祭り「国際交流展」でも、この土を使った「ぐい呑み」「盃」を持参しましたが、完売だったのは「土味」に拠る所が大きいのかもしれません。

テスト窯では、さらに「土味」を生かすことと、「灰」の美しさの調和、に拘って釉薬を調合してみました。

Facebookでは6月3日に窯出しした刷毛目茶碗の画像を紹介させて頂きましたが、凄い反響でびっくりしました。
海外のみなさんも、「土味」に惹かれるのですね。こんな土に恵まれ、提供していただいたことに深く感謝しました。「美濃」の土は、海外でも益々注目されることでしょう。

テスト焼成で窯出しした茶碗など(すべて同じ土です。)
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Facebookで反響を呼んだ「刷毛目茶碗」
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「刷毛目茶碗」の見込みです。
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こちらは、青磁釉黒高麗釉薬のテストピースです。
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興味深い土や材料(つまりは地球の恵み)によって、やる気を出させていただいたこと、好奇心・探究心を復活させていただけたこと。そして、聞慶市の招待で韓国に滞在し、海外での陶芸を目の当たりにして、ますます日本の陶芸の中で、私自身の陶芸へのスタンスが、はっきりと見えてきて、ここを掘り下げようという意欲を掻き立てられたこと、震災の中に灯った暖かい光を感じています。
posted by 丸山 陶李 at 04:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 制作過程・窯出し作品

2011年04月07日

心から心へ届いたお見舞い

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上記の状態の陶房・窯でしたが、
東日本大震災の被災者へのチャリティ・オークションがあり、
轆轤を挽き、鬼板で化粧をし、ひたすら掻き落とし、鼠志野の茶碗を作っています。
今、窯焚きを終えて、これから仮眠をとるところです。

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窯焚き中に、宅急便が到着し、なんと25kgの土が5袋届きました。
「あれ?注文してないけれど・・・」と思いながら受け取りました。
袋の中からお手紙ができきて、私のブログを読んでくださった方が、
「そろそろ轆轤を挽き始めたようので、使ってもらおうと思って」と
応援の土を送ってくださったのでした。

先日は、瑞浪の川端さんが、「瑞浪の井戸水でよかったら送ります」と仰っていただき、
今日は、瑞浪から、土が届きました。

土のお見舞い。お礼の電話をさし上げたら、とたんに涙腺がゆるんでしまって・・・。
こんな時の、皆さんのお気持ちが、嬉しくて嬉しくて。

頑張ります!と言ってしまいました。
今風の若者のように言わせていただければ、「どんだけ優しいの!」という感じがぴったりくるでしょうか。
商売としての損得ではなしに、陶芸家の私にとって最高の援助とお見舞いをしてくださったのです。
そして何よりも「送っていただいた土で、新たに作品を作ってみよう!」という作り手の意欲を啓発してくださったのです。
ありがとうございます。


窯焚き終えて、ほっとして、これから仮眠しますが、
人の心の繋がりに嬉しくて。。。

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posted by 丸山 陶李 at 15:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 制作過程・窯出し作品

2011年01月07日

My Works on Facebook

私が facebook のアルバムで紹介している最近の作品です。
http://www.facebook.com/album.php?aid=2632&id=100001827578361&l=2d98b570f2
ブラジルから日本語でメッセージを頂いたり、海外で陶芸をなさっている方々のコメントは、励みになりますし、新鮮です。
posted by 丸山 陶李 at 08:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 制作過程・窯出し作品

2011年01月05日

斑模様の唐津土

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唐津には色々な土がありますが、岸岳近くの原土を焼きましたら、
「斑」模様になりました。

「斑唐津」は藁灰釉の景色からの呼称ですが、この土は「土自体が斑模様」です(笑)。
面白い土が色々ありますね。

この斑模様と土味を眺めていたら、茶碗を挽いたら、かなり詫びた風合いの茶碗になりそうだな、と、うずうずしてきました(笑)。
posted by 丸山 陶李 at 13:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 制作過程・窯出し作品

2010年10月08日

茶碗を慣らす

「抹茶茶碗として長く使っていると、茶碗に茶が染み込んでいって器の風情が変化していきます。簡単に言えばそれが茶心です。茶の湯ではそれを、茶碗を慣らすとも申します。」(「神の器」より)。

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陶李作 平井戸茶碗の高台(丸善芸術祭で展示)

丸善芸術祭を終えて、井戸茶碗「俄羅奢」の共箱も届き、
発送を終えました。
お届けした方から嬉しいメールが入りました。
私のクリスチャンネーム「Maria Gratia(ガラシャ)」と銘を付けた井戸茶碗を、

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『ローランサンの絵のような上品な淡い栗色のボディに星屑のように散りばめられた梅華皮。
手取りは初めて胸にかき抱くみどりこのようにふわっとした軽さ。
予想に違わぬ逸品でした。(略)私にとって『俄羅奢』はまさに『『聖寵』(神の恵み)』です。

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私にとっても神の恵みである井戸茶碗です。
窯焚き・窯出しの度に、「神との共同制作」という思いが深まって参ります。人智を超えた何かが土と炎の対話の中で起こっているのです。いくら科学が発達したからと言っても、窯焚きに関しては、予想通りに行かない作品も多々あります。

不思議なご縁ですが、「俄羅奢」の誕生日は2009年1月11日なのです。
窯出しは12日でした。
この窯では、梅花皮が見事な茶碗がたくさん生まれました。
半分以上は、割ってしまいました。
残った20碗ほどを、保存しておいたのです。
その中でも、展示できるものは数碗しかありません。
もちろん「大井戸茶碗」は一つもないのです。

丸善芸術祭で、井戸茶碗を展示しておきたいと、会期直前まで頑張ったのですが、結果は「形良けれど、見所なし」でした。窯の神というよりも、この最後の窯焚きでは釉薬の女神が私を惑わしたというようなことが起こっていました。

そこで芸術祭直前に、これまでの私の井戸茶碗への歩みとして、命名しなくても、井戸茶碗を展示してみようと2009、2010年
の窯出し後、保存しておいた井戸茶碗を何度も見直してみました。

「井戸茶碗」という思い込みの中では、男性的な潔い形、殿様のようにどーんとした存在感。上品な枇杷色(枇杷色といっても落ち着いた薄茶にやや赤みがさした色を、私は求めています)など、私の中にもあったのですが、

形が比較的、女性的で、高台もそそり立つほど高くない、落ち着いた形の井戸茶碗が一つ目に止まっていました。
三点、丸善に持って行こうと選んだ井戸茶碗の中の一点が「俄羅奢」だったのです。

しかし、前面にある釉雪崩が時に激しく、裏は静かな景色なのに、ガラシャ夫人の信仰を貫いた激しい一面を彷彿とさせるものがあるな、と、じっと「俄羅奢」を見つめてみたのです。

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井戸茶碗「俄羅奢」

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井戸茶碗「俄羅奢」高台

「井戸茶碗」の逞しい男性的な形や「井戸茶碗」への皆さんの「思い込み」を察すると、丸善の展示には持って行かないでおこうかな?と、かなり迷いました。なんども、保存している箱に戻したのですが、次の日になると、また保存箱から取り出し、徐々に「俄羅奢」と命名し、この茶碗を「私の井戸茶碗」として見ていただこうという気持ちが固まったのでした。

手とりの軽さと、丸い碗形(わんなり)の俄羅奢は、女性であった「ガラシャ夫人」にふさわしいかもしれない…。なにより、私の霊名ガラシャを命名するのに、女性的で、母性を感じさせる井戸茶碗はふさわしいかもしれない…。私の作陶のテーマには「十字架・母性」があるのだから。と逡巡しておりました。

しまっては出し、出してはしまい。
あの井戸茶碗「俄羅奢」に何度も呼ばれたわけです。
「私を展示して」「俄羅奢と名づけて」と茶碗が話しているようでした。「俄羅奢」との長い対話の末、ブログで写真を紹介し、丸善芸術祭で、「私の井戸茶碗・俄羅奢」として発表したのでした。

手持ちの仕覆(御物袋)に大切に入れ、発送いたしました。
いつまでも、俄羅奢を大切に愛用してくださいね…と、娘を嫁がせる心境でもありました。
「井戸茶碗・俄羅奢を慣らしていただけますように」
「育ててくださいますように」

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カトリック教会の某司祭から、「高山右近の列福の動きが具体化してきており、おそらく五年後には、右近が列福されるだろう。」
という情報をいただきました。
それまでに、私の大井戸茶碗「右近」が生まれてきましたら、奉献したいと思います。

これからしばらくは、「大井戸茶碗・右近」を目指し、作陶を、そして地道に精進を続けて参ります。







posted by 丸山 陶李 at 17:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 制作過程・窯出し作品

2009年11月05日

粉引芋頭水指

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明日、VIP扱いで発送することになりました。
「粉引芋頭水指」です。塗り蓋です。

今朝、特注した桐箱が届きましたので、
「砥の粉」で墨がにじまないように表面を処理し、
「箱書き」を終えました。

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私が特別発注している桐箱(覆い紙・真田紐・四方桟)。他に右近布・落款・朱肉など。箱書き終えて、これから発送です。福岡へ嫁ぎます。

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posted by 丸山 陶李 at 22:34| 制作過程・窯出し作品

2009年09月11日

箱書きを終えて

オンラインショップGallery陶李から、
三点、そして高麗茶碗作品集より一点が嫁いで行きます。

先ほど、「箱書き」を終えて梱包しました。
「黒伊羅保茶碗(オリジナル)」「柿の蔕茶碗」は奇遇ですが、
同じ日に窯出しした茶碗です(2006年6月28日窯出し)。
兄弟姉妹同然の二つの茶碗が、同じところに嫁いで行く事に気づいたら、
旅の途中も、嫁ぎ先でも兄弟姉妹で語り合うこともあるだろうなぁ、とちょっと楽しそうな様子を想像してしまったお嫁入りです。
この子たちは、どんな話をするのかな。
二つとも可愛がってもらえますように!

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「志野鎬一輪挿し」は、「緋色」を得た焼成に満足できた志野のお思い出の作品。2007年の「銀座エインカレム」個展で展示した作品です。もう一点、「志野はぜ徳利」は、2008年の栃木「筍心堂」個展で展示しました。

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明日、ヤマト宅急便VIP扱いで発送予定です。

「箱書き」の時は、茶碗に合わせて作っていただいた桐箱の蓋に、まず「とのこ」を摺り付けて墨が滲まないようにします。
私の「桐箱」「覆い紙」と「紐」「右近布」は、桐箱の業者さんに指定してある茶色の和紙と紐が付き、茶色の右近布が付きます。

茶道の先生方には、お箱の覆い紙と紐の色合いも好評で、
「お箱もいいのよね〜!」とお言葉をいただきます。

このたびのお買い上げいただきました方から、
『(高麗茶碗)作品集で「柿の蔕茶碗」を拝見したときには腰がへなへなとなるほどに感動し、すっかり参ってしまいました。』
と、メールを頂きました。

茶碗は「出会い」だと思うのです。
気に入っていただいた方に出会えて、喜んで嫁いでいけるのでは・・・と我が子が嫁ぐかのように、作品を梱包した私の耳には、今日ラジオで耳にした「山口百恵」の「秋桜」の音楽が流れていました。






posted by 丸山 陶李 at 23:29| 制作過程・窯出し作品

2008年10月27日

晴れのち雨

今日の天気は、私の味方!(笑)。

◆土曜日・・・石膏の買出し
◆日曜日・・・石膏型制作、まだ温かい内に彫刻・出来上がった石膏型で早速制作・土10kg使用
 ☆本当は、すぐに作ったばかりの石膏型は使わないほうが良いのだけれど、私の休日は、土日月しかないので、この掟は無視(笑)。
◆月曜日(今日!)・・・制作した作品に化粧を掛ける。
 ☆午前中は暑いくらいの晴天で、化粧がサッとひいてくれて、お日様にアリガト!
 ☆白化粧の乾燥具合を見ながら、陶房の清掃と模様替え。
  井戸茶碗の土を準備。
 ☆夕方、。陶房内の仕事のみになる。高台の削りと仕上げ。
 ☆化粧掛けした作品を乾燥棚に移動し、削りで散らかった陶房を再び清掃。

後は、ゆっくり乾燥させて生掛けで焼成♪
安心して、明日からまたバイトに行けます。

週のうち、三日間しか陶房に籠もれない今の私。
バイトは一日8時間労働。
本職の陶芸は一日12時間労働もざらにある。
(あちこち痛いですが・・・私には【テーピング】という強い味方もアル!)

自分の集中力に乾杯!
一日一食+コーヒーでもつ体力にも乾杯!(半涙)
楽しくなければ続けられないような過酷な陶芸労働。創作の楽しさに乾杯!(やけくそ・笑)
化粧土を掛けるタイミングの時だけ晴天!にも乾杯!


ね?
今日のお天気は私の味方でした!

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posted by 丸山 陶李 at 19:51 | TrackBack(0) | 制作過程・窯出し作品