2006年05月31日

細川護煕展でツッコミ

今週は、今日を除いたら予定が入っているので
細川護煕氏の個展に伺えるのは、今日だけ。
で、行ってきました。

陶房のある取手って、かなり東京中心部へのアクセスが便利。
先日の浜離宮朝日ホールまで、陶房を出発してから一時間半。
今日も日本橋まで、一時間ちょっと。
以前より、TX(つくばエキスプレス)ができたり、
大江戸線など地下鉄のアクセスが良くなっているので、
あちこち一時間半圏内で行けることが、わかってきた。

さて、日本橋の壷中居に到着すると、
芳名録を記入する受付け前に、
李朝・高麗陶器(価格付き)がガラスケースに展示されていた。
これはシメタっ!じっくり拝見させていただこうと、記帳しようとしたら、
目の前に白いスーツ姿の細川婦人。美人!
こちらは、映像や雑誌でお顔を知っているので、
思わず「はじめまして!」と声がでてしまった(汗)。
にっこりと微笑んで、挨拶してくださったが、こちらは汗。。。
何事も無かったかのごとく装い、記帳を済ませました(笑)。

さて、李朝の白磁壷・黒高麗扁壷・三島(暦手)中皿・高麗象嵌青磁茶碗二碗など、ガラスケースの中の陶器をじっくり拝見させていただく。
三島の中皿の裏側も見ようとショーケースを覗く私、きっと受付けにいた方たちからは、変な人と思われたでしょう。。。ふたたび汗。。。

案内の方と一緒にエレベータに乗り三階の個展会場へ。

会場に入ると、目の前に細川氏と立ったまま歓談している女性と目が合う。

「!」

またもや、こちらはテレビでよく拝見しているので目礼をしてしまった。
なんと、歌手の「加藤登紀子」さんではないか。
やはり、にっこりとお辞儀してくださって、(*・・*)ポッとなる。
森山良子さんや、加藤登紀子さんは、昔から好きな歌手だもの当然。
しかし、さすが元首相。個展にいらっしゃるお友達もビッグですわ。

加藤登紀子さんと歓談している細川氏を横に、早速、展示されている作品を拝見する。

高麗モノ・信楽・唐津・楽の作品は、前の個展でも拝見していたが、
今回は「志野」にも挑戦されて、茶碗や香合が展示されていた。
赤いもぐさ系の土が使われていた。

ギャラリーの方が、
「どうぞ手にとって見てください」と声をかけてくださったので、
遠慮なく、茶碗を一つ一つ手に取り、高台まで拝見させていただいた。

加藤登紀子さんがお帰りになると、
細川氏が、私の傍にいらして、わざわざ声をかけてくださった。
「何か聞きたいことがあったら、なんでも聞いてください」と。

そこで、「札幌の三越個展でお目にかかった丸山陶李です」と、ご挨拶。
細川氏が、
「個展の案内状は、届いていますか?」と聞かれるので、
「はい、先生からと、壷中居と、不東のスタッフの方から3枚も届いていますので、陶芸塾の塾生さんにも分けました」と私。(笑)。

「なんでも聞いてください」のお言葉に甘えて、
殿様!に、
恐縮ですが、ツッコミをいれさせていただきました。

お目にかかったら質問しようと思っていたこと、三つ(準備万端!)
を細川氏に尋ねてみた。

1.先月、韓国の土で作陶したいと渡韓なさった時に制作した「井戸茶碗」は、どこに展示されていますか?どんな土でしたか?ボソボソとした土で、固めに練ってありましたか?細川さんの井戸茶碗は、窯は何を使用していらっしゃいますか?

2.小林東五先生は、国宝の井戸茶碗三つを手にされて「喜左衛門」の高台脇削りが薄いことから、轆轤上で高台脇を削っているのではないか?と考察されていますが、細川さんは、どう思われますか?そして、細川さんは、轆轤上で削りをいれていますか?

3.ちょっと失礼な質問かもしれませんが、最近の若い陶芸家の中には、「カイラギ」を化学薬品を利用して出している人が見受けられますが、細川先生は、薬品など使いませんよね?自然に出るカイラギですよね?

と、以上三点。ツッコミをいれさせていただきました。

1.の返答

「韓国で挽いてきた井戸茶碗は、一つだけで、昨日お買い上げ。
すでに売れてしまいました。」
とのこと。無念(涙)。見たかったのに。
「でも、同じ時に挽いてきた、斗々屋(ととや)の茶碗が二つあります」
と、細川さんが案内してくださって、琵琶色をした斗々屋茶碗を拝見。

「これです。」
と、おもむろに斗々屋茶碗の一つを、
片手でつまみあげる細川さんを見て、
思わず、
「先生!そんな持ち方して、あぶなくないですかぁ?」と私。
「ん。だいじょぶ」と細川氏。
見ている私の方が、冷や汗。。。

琵琶色の斗々屋茶碗。一つは御本というか半使(はんす)が出ていました。
そして、韓国で使った土は、意外に、ボソボソとしている土ではなく、ネットリした感じだったそうです。


2.井戸茶碗の高台脇、削りについての返答

「私(細川氏)も、たまに轆轤の上で削っちゃうことありますよ。
小林先生の考察が合っているかどうかは、謎ですね。わからないけど。」

「細川さんは、立って轆轤挽いていらっしゃるから、
 轆轤上で高台脇を削ってしまおうと思われたら、しゃがまなくても
 茶碗の全体が見れるからいいですね。」と私。

「そうそう、ちょっと屈めば、見えるからね」と細川氏。


3.のカイラギについての返答


「私(細川氏)は、薬(釉薬)を、ざっと掛けるだけです。それだけで出てくるカイラギです」と細川氏。

「そうですよね、これは、化学薬品を使ってだしているカイラギでは、ありませんよね。」と私。

最後に

井戸茶碗の話が盛り上がってきたところで、
またまた質問しちゃいました。

「井戸茶碗は、どの窯を使って焼いていらっしゃるのですか?」と私。
「井戸は、湯河原の灯油窯を使ってます」と細川氏。

以上、細川護煕氏の個展での私のツッコミとお答えでした。
歴代首相の中では、細川さんが一番好きだったけど、
陶芸家となられた今に、なんだか安心してしまいました。
でも、作品価格が、ほぼ五割増しで上昇していたので、
庶民には手が届きませんでした。

私が拝見して、心に残った一品は、
唐津茶碗の「奥高麗茶碗」でした。
会場入り口から左手に展示してありました。
二番目に印象に残ったのは、高麗茶碗の「柿の蔕(へた)茶碗」です。
会場入り口から右手に展示されていました。

以前、拝見した個展の時よりも
茶碗は、作行が大ぶりになっており、
ゆったり感が広がった作品が多いな、と感じました。


細川護煕展は、今週の土曜日までです。

会期・2006/5/30(火)〜6/3(土)
時間・午前10時〜午後6時
会場・日本橋「壷中居」
   東京都中央区日本橋3-8-5

今日のブログの内容は、お読みになった方のなかには
「ツッコミ」だなんてハシタナイわ!
と、お感じになられるかもしれませんが、
会場では、アクマデモ品良く、質問させていただきましたので、
ご想像くださいませ♪(笑)。



posted by 丸山 陶李 at 17:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 陶芸・個展関連
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