何を優先して行くか?は、いつも私の脳裏を駆け巡る悩ましい問題でもある。
7月31日(土)付けの「読売新聞」夕刊に、うちの生徒さんの作品が掲載されたのだが、今頃になって職員から渡された、その新聞のコピーを整理している(遅すぎ・・・)。

この作品には掲載される過程の、ちょっとした秘話がある。
読売職員:「読売新聞の夕刊に、この教室の生徒さんの作品と名前を掲載したいので、写真を撮影させて頂いてもよろしいですか?」
私:「生徒の作品は、焼成後は各自持ち帰っているので、改めて撮影用に届けてもらわないと、すぐにはないですね・・・」
私:「あ、ここに置いてあるのは、誰のだか不明な作品なんですけれど、なかなか良い味が出ているので、これどうでしょう?」
読売職員:「あ!この作品良いですね。では、ちょっとお借りして撮影させていただけますか?生徒さんの、お名前も掲載したいのですが、お名前を教えてください。」
私:「ん?これサイン入ってないけれど、誰のですか?」
生徒たち:「僕じゃないな。」
「私のでもないです。」
「○さんのじゃないですかぁ?」
「素敵な作品だから、×さんのじゃないでしょうか?」
私:「んー。誰のかわかりませんので、名前無しということで、お願いします」
・・・そして数ヵ月後。読売新聞に掲載された記事のコピーを頂いて・・・。
私:「この作品、やっぱりNさんのだと思うんですけれど、心当たりありません?」
生徒N氏:「そう言われるとそうかもしれませんが、白化粧をぼかして入れた記憶がないし、この作品の白化粧はぼかしてますよね。」
私:「!」
「よく白化粧泥を掻き混ぜないで、浸したでしょう?そうすると上水の部分は薄くつくので、ぼかしたようになるんですよ。」
生徒N氏:「あ、そうだったのか。それなら僕がやった記憶あります。」
一件落着!(爆)
私:「そうだとわかっていたら、読売新聞に作者名で、Nさんの名前が掲載されたのにねぇ。。。」
生徒N氏:「そうだったのか・・・。」
作ったものが窯から出てくると、焼成前後の様変わりで自分の作品が予想外の焼き上がりになるので、このような事件も起こるのでした・・・。
くれぐれも「サイン」を、お忘れなく!(笑)
先日の土曜日の教室で、生徒さんたちが自宅で作ってきた作品を持ち帰り乾燥中。
レベルアップしているのが、私が見てもよくわかる。
みなさん、本当に熱心だ。
そして工夫がある。感心!
只今、技法を毎回課題として一つずつ指導していますが、前回までは「鎬」「面取り」。先週からは、各自自作した印花を使って「三島手」を生徒さんたちに伝授中です。
