2007年08月14日

こんなもんさ

古本屋に注文した「札幌焼の謎」(川嶋康男・著)を読み終えた。
サブタイトルは「幻の焼きもの史と窯の興亡を探る」だった。

札幌焼が消滅した理由に、やはり厳しい風土と陶磁器の商売の難しさを感じた。

幾度か、著書の中に出てきた言葉が妙に身に沁みた。

「やはり焼きものをやる者の最後なんてこんなものですよ」

焼きものの魅力は魔力かもしれない。
財産を使い果たし、資財を投じてなお、満たされない追求の日々。
わが身と重なる。

札幌焼に関わった陶工たちの生き様と死に様。
脊髄カリエスで小さな体だった薄幸の絵付師・風間健二。
「草花」「人物」「ダルマ」など、数多く描き続けていたという。

札幌焼の窯跡近くの物原となっていた渓流から掘ってきた陶片を眺めつつ、わずかに絵付けの跡が見える数片のかけらに、風間が描いたのだろうか・・・と無名の絵付師と陶工たちを思い、一片の白いムクゲを心の中で献花した。

黒高麗扁壷(陶李作)と槿一輪
DSCF1293.JPG

微かに絵付けが見える札幌焼の陶片。
DSCF1658.JPG DSCF1635.JPG
posted by 丸山 陶李 at 12:56 | TrackBack(0) | 陶芸・個展関連
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/5024378
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック