2011年06月05日

震災のお見舞いが

3月11日の東日本大震災で、作品の多くが損壊し、私の陶房も酷い状況になりました。
このブログを通して被害を知った美濃の熊谷陶料さんから、激励とお見舞いのお手紙が添えられた「土」が100kg届いたのは、陶房の整理を終えて轆轤を回し始めた頃でした。

お見舞いに送っていただいた大切な土を使って、作品を作り続けています。
「原土」の土味を生かした作品、土味を損なわない釉薬。
あれから試行錯誤し、6月3日のテスト窯で、今までの私の作品とは違う雰囲気にも挑戦してみました。

「この土味を生かして、様々な表情を表現してみたい。」
と、「土」が、私の土へ向かう気持ちを高揚させてくれたのです。

先月の韓国・聞慶伝統茶碗祭り「国際交流展」でも、この土を使った「ぐい呑み」「盃」を持参しましたが、完売だったのは「土味」に拠る所が大きいのかもしれません。

テスト窯では、さらに「土味」を生かすことと、「灰」の美しさの調和、に拘って釉薬を調合してみました。

Facebookでは6月3日に窯出しした刷毛目茶碗の画像を紹介させて頂きましたが、凄い反響でびっくりしました。
海外のみなさんも、「土味」に惹かれるのですね。こんな土に恵まれ、提供していただいたことに深く感謝しました。「美濃」の土は、海外でも益々注目されることでしょう。

テスト焼成で窯出しした茶碗など(すべて同じ土です。)
sabituti.jpg

Facebookで反響を呼んだ「刷毛目茶碗」
hakeme0603.jpg

「刷毛目茶碗」の見込みです。
hakeme-mikomi-s.jpg

こちらは、青磁釉黒高麗釉薬のテストピースです。
kurokorai-s.jpg

興味深い土や材料(つまりは地球の恵み)によって、やる気を出させていただいたこと、好奇心・探究心を復活させていただけたこと。そして、聞慶市の招待で韓国に滞在し、海外での陶芸を目の当たりにして、ますます日本の陶芸の中で、私自身の陶芸へのスタンスが、はっきりと見えてきて、ここを掘り下げようという意欲を掻き立てられたこと、震災の中に灯った暖かい光を感じています。
posted by 丸山 陶李 at 04:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 制作過程・窯出し作品
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