2011年03月05日

J.S.バッハを茶碗に…

ヨアヒム・ティールケ作のヴィオラ・ダ・ガンバ(1700年頃)で聞くバッハの音楽演奏会に行ってきました。
1月には、ご招待で天満敦子さんのヴァイオリン(アントニオ・ストラディヴァリウス晩年の名作。弓は伝説の巨匠ウージェーヌ・イザイ遺愛の名弓)でもJ.S.バッハを素晴らしい演奏で聴かせていただいたが、今日はヴィオラ・ダ・ガンバの演奏を聴きに千駄ヶ谷まで出かけてきました。

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-中原洋氏(楽器提供)-

プログラムJ.S.バッハ:ヴィオラ・ダ・ガンバとチェンバロのためのソナタ (全3曲)
G.Ph.テレマン:トリオ第7番 ヘ長調(「音楽の練習帳」より)


出演:須藤岳史(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、福間彩(チェンバロ)、特別ゲスト:宇治川朝政(リコーダー)

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玉川学園のギャラリーで初個展を開催した際に、レセプションでヴィオラ・ダ・ガンバを演奏していただいた、須藤岳志さんがオランダから帰国し、中原洋氏の提供による「ヨアヒム・ティールケ作のヴィオラ・ダ・ガンバ(1700年頃)」で、J.S.バッハを演奏すると声をかけていただき、仕事の都合をつけて出かけ、聴かせていただきました。

以前、京都フランシスコの家のルカ神父様と黙想会でご指導いただいた際、オランダ人って背が高い人が多いのに驚いたことがありました。
帰国した須藤さんとお目にかかるのも十年ぶり。
十年お目にかからない間に、須藤さんの身長もオランダ人として進化したらしく、背が高くなっていて驚いた(笑)。

なんといっても、ヴィオラ・ダ・ガンバ・チェンバロ・リコーダーという愛する組み合わせ。
しかも、バッハ命!(笑)の私にとって、今日のプログラムは魅力的だった。

オリジナル・ガンバの音も素晴らしく、侘び寂びを感じる。特に高音の弦の音が想像力を掻き立てられるような何とも言い難いガンバ特有の音を響かせてくれ、ちょっと痺れました(笑)。

バッハの音楽を聴きながら、
相当、私は「茶碗」に思いを馳せておりました(笑)。
私の追究している高麗・李朝の井戸茶碗や粉青沙器、そして日本の桃山時代の志野・鼠志野。
ルネッサンス/バロック時代の焼物でもある。

私にとって、ルネッサンス/バロック時代というのは、何か特別な時空であり、
陶磁器や音楽も、この時代のものに惹かれている。

玉川学園での初個展の際、北海道大学教授(美術史・建築史)常田 益代先生が、個展に寄せて作成した「李朝思慕」というパンフレットに原稿を書いてくださった。

その中に、すでに常田先生が、こう書いてくださっている。
【丸山さんは、16世紀から17世紀にかけての宗教活動と文化活動に深くかかわっている。それは、日本に伝道されたカトリックであり、バロック音楽であり、侘び茶であり、陶芸である。
2000年の時点に生きる人間の作陶の中に、これらのものが渾然となり、これからどのように収斂されていくのか、楽しみだ。】


今日、バッハの音楽に浸りながら、
バッハの音楽を茶碗とできたならなあ。
井戸茶碗や鼠志野には、バッハの音楽があるなあ。
と、本気で考えていた。

心身に涵養されたものは、きっと茶碗に表れてくるだろう。
そうあるようにと願って、土に向かおう。
バッハの音楽が聴こえてくるような茶碗を目指して。

Nezumi-Shino Cyawan "Crucifix pattern"
鼠志野十字紋茶碗

画像 054.jpg
posted by 丸山 陶李 at 05:58| Comment(1) | TrackBack(0) | 陶芸・個展関連
この記事へのコメント
先日はコンサートにご来場いただきありがとうございました。久々にお会いできて嬉しかったです。もう少しゆっくりお話をすることができたら、と、ちょっぴり残念に思っています。バッハと茶碗!一緒にやりましょう!陶李さんの高尚で抽象的なアイディアを直接、演奏と展示と同時にやってしまおうという、ベタなアイディアですがどうでしょうか?ではでは、
Posted by Takeshi Sudo at 2011年03月11日 06:05
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