2010年10月12日

半使井戸茶碗

半使というのは朝鮮使節団の通訳を指す名であるが
その持参した茶碗を半使と呼んでいる。
本手半使と御本半使が混乱しているために、その内容を紛らわしいものにしているがこの二者は明らかに違っている。

本手半使は日本注文以前のもので形にひずみがなく、窯変もおおらかで薄青色を見せ、赤味や青味が幅広くあらわれこれに白く淡い刷毛目が施されたりしている。鹿の子はあまり目立たないし、高台も厚めで高い。

これに対し、御本半使の方は薄手でひずみがある物が多く、窯変も赤味が勝ち、鹿の子が広い範囲に及んでいる。
また高台が小さめで単純な輪高台または割高台をなしている

なお、半使は呉器系を主流とするが、作風によっては半使井戸・半使堅手・遊撃半使・紅葉半使などの名称も見ることができる。

最近は評価もあがり、ことに窯変の美しいものが貴ばれ、おもだった茶会にも濃茶茶碗として立派に用いられるようになっている。
(「高麗茶碗覚え書き」より)。

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昨日、窯出し(テスト窯)した大井戸茶碗の一つに半使が出ていました(薄青色の窯変の中に、ほのかに薄紅色の小さな斑点)。

畠山美術館で大井戸茶碗「細川」を拝見した際、裏側に薄青色の景色がでており、「正面に負けず裏側の窯変がなんと見事で美しい茶碗なんだろう!」と感嘆したのですが、「細川」が焼成された窯と同じ雰囲気になったのでしょう。昨日の窯出しで、中性炎焼成による窯変が見られ、「半使」の景色を得ました。

「半使井戸茶碗」の見込み
hansu.jpg

同じ「半使井戸茶碗」表。
hansu-ido1.jpg

高台の梅花皮
hansu-ido-kodai.jpg
(口径16.3〜17cm 高9.5cm 高台径6cm)

posted by 丸山 陶李 at 10:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 井戸茶碗
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