2010年05月02日

「いのち」は成長し続ける

人間は、その「いのち」の終りまで変化し続けることができる存在であり、人との関わりを通して、生涯発達が実現していくことを思う。肉体は衰えていくが、「いのち」は成長し続ける。

青紫色の実をつける「ムベ」という植物の存在を知ったのは、それほど昔ではなかった。恩師の佐藤正明先生の水彩画の中にある「ムベの実」を拝見した時、「アケビに似ているけれど、ムベの実の色、青紫色は美しいなあ」と思った。

ムベの実を知ってから数年後、たまたま園芸店で「ムベ」の苗を見つけ、庭に植えた。昨年まで実は数個つくだけだったが、今日見たら、白い花が沢山ついていた。アケビの花は黒紫の小さな花で大変地味だが、ムベはラッパ形の白い花で内奥が、ほんのり紫色だった。

mubehana.jpg

ムベの青紫の美しい実が、今年はたくさんつくのかな。

人間も、日々肉体は衰える部分があるが、「いのち」は成長し続ける。どんな状態になっても、生命の煌めきの尊厳は失われることなく、成長し続ける。

今日、満開のムベの花を見ながら、やっと花をたくさんつけるまでの生命の存続と忍耐について考えた。土にしっかりと根を張り、必要な養分を摂取し、満開の花をつけるまで、ゆっくり成長していたのだ。植物の「寿命」というのも限られているのだろうか?屋久島の縄文杉のように、長い間成長し続けた植物もあるが、毎年枝を伸ばし花をつける草木・・様々な植物の成長の終わりとは何だろうか。すべての生命に限りがあるが、各々の生命の長さと成長は、どのように関係しているのだろうか。

長かろうと短かろうと我が人生に悔いはなし・・・と歌った、裕次郎さんをちょっぴり思い出した。若い頃、可愛がっていただいた。
posted by 丸山 陶李 at 20:29| 夢は枯野を