2006年02月16日

唐九郎に会いに

雨模様だったけど、出かけてきました。

東京美術倶楽部創立100周年記念(新橋の東京美術倶楽部で)
「大いなる遺産 美の伝統展」
http://www.toobi.co.jp/event/100th/outline.html

国宝の志野茶碗「卯花墻」の展示は昨日までだったけれど
どうしても会いたい茶碗があって行ってきました。

加藤唐九郎の志野茶碗「唐獅子」です。

tokuro.jpg

会場には屏風・日本画・洋画・工芸と様々な作品が並んでいましたが、
高麗青磁や中国磁洲窯の作品など一通り拝見し、ほとんど唐九郎の「唐獅子」の前にいました。

鎬(しのぎ)を入れたへら目や、使い込まれた見込みの様子、筆勢ある鬼板で描かれた唐獅子(一文字)、そして口作りや緋色・・・

唐九郎がこの茶碗を窯だしした時、涙を流したと図録の説明にあった。
改心の作だったのだろう。茶渋が見込みに染み込んで、もぐさ土も黒く変色していた。

唐九郎の志野にかけた念ずるような思いを、全身で感じた。

唐九郎や豊蔵と一緒に土を掘った、亡き熊谷氏のことも思いだし重なり、「唐獅子」の前で、しばし茶碗と語ってきた。
人波がとぎれる度に、茶碗の前に行きじっくりと語ってきた。

帰りに銀座の画廊ツープラスさんに寄り、今日の思い、今年の抱負など話を聞いていただいた。長い時間、話相手になってくれた加藤さんに感謝!

「唐獅子」が語ってくれたこと、唐九郎が語ってくれたこと、そして土堀りさんの熊谷さんが語ってくれたことが、往来している。

すすむべき方向を唐九郎さんの茶碗が指し示してくれたように思えた。

今日の図録、金銀二冊箱入りで2.500円というのは安い。

catalog1.jpg

posted by 丸山 陶李 at 18:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 志野・鼠志野
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/349439
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック