2006年11月28日

感性を磨く

今日は、二つ目のブログ(笑)
一つ目を書き終わったら、唐津の丸田宗彦さんから電話が入り、
先日、いただいた「奥高麗茶碗」について、お話をしました。

これが、私の手元に届いた丸田さんの「奥高麗茶碗」
DSCF0001.JPGDSCF0004.JPG

もともと陶器が好きで好きで、骨董少女の熟れの果てである私ですが、
好きだから、他の作家の陶器も気に入れば買います。
この茶碗も、手にとっていたら、その場を動けなくなり(笑)
手に入れさせてもらったものです。

先ほど、丸田さんと話したのは、
ある有名な陶芸月刊誌に、この茶碗が掲載されたのですが、
その記者が間違えて、この茶碗を「唐津茶碗」と紹介したのです。
届いた箱書きをみたら「奥高麗茶碗」となっています。

まぁ、「唐津茶碗」でも「奥高麗茶碗」でも、気に入っているので、
問題はないのですが、茶碗の箱書きが違っていたら、これから困るのは
私ですから。

それにしても、専門の陶芸月刊誌の記者も、勉強たりないよね(笑)

よく個展などで、陶芸をやっている人の質問攻めに会います。
ある程度は、対処するし、質問も歓迎なのですが、
メールで、私の井戸茶碗の土は?釉薬は?などと名も名乗らずに(笑)
質問を寄せてくる人もいます。

陶李塾の一日体験に申し込んでいらした方が、
「井戸茶碗の土を知りたい」ということを、
こちらのスケジュールが合わずにお断りした後で、知らされて、
たかだか3.500円の一日体験(笑)で、
井戸茶碗の土を教えてもらおうと言うのも、どうなんだろうな?
と、甚だ疑問に思った事も、最近ありました。

私は、独学ですから、陶器好きなことも手伝って、
いろんな作家さんの陶器を手元に置いて、使わせていただいています。
ホームページでも、「コレクション」のページで紹介しているとおりです。
(最近、更新していませんが・・・汗)

丸田さんの言葉ですが、
「感性を磨くためのアドバイス」というインタビューに答えて、
こうおっしゃっています。
「自分の感覚でいいものを見つけてくることが大事だと思います。
 その為には遠回きで見ているだけではだめ。
 手に入れてそれを手なづけるっていうのかな、自分なりのものにする。
 そして物足りなくなったら、次のステップへすすむんです。
 ある程度自分への投資が必要だと思います。
 いいものを見つけだして手に入れる時のどきどき感や、
 使いこなそうとする時のわくわく感を、
 ぜひ若い人たちに味わってほしいです。」


 私は、他の作家さんの個展に伺う時には(もちろん、興味のない作家の個展には行きませんので)、気に入ったものがあれば作家さんへの礼儀としても、作品について、お話を伺わせていただき、好きなものは、何か一つ頂いてきます。こうして、自分の感性を磨いてきたのは事実ですし、現代のものだけではなく、骨董に関しても、本物を(たとえ、陶片でも)自分の手元におき、何度も手にし、眺め、愛でてきましたが、それが作陶上の肥やしにもなっているのも事実です。

 丸田さんとも、この奥高麗茶碗の釉薬原料となっている長石や、古色つけについて、お話しましたけれど、ただ、やみくもに作家に聞くというのではなく、知りたければ作品の一つも手にして自分の目や手で確かめてみるのも大切なことだと思っています。使ってわかることって、結構あるんですよ。

 メールや体験塾など、安易な方法で、なんでも聞いてくるのも、昨今の情報社会では、ありがちなことだとは、思います。しかし、作家に聞いて、それをものにしたいなら、自分でも作家のものを手にして研究しようという、そんな感性ももっていただいたらなぁ、とも思うのです。

 ある亡くなられた人間国宝の陶芸家の言葉に、個展の時に、質問攻めをしてひとつも買わない陶芸をやっている人たちを皮肉った言葉がありましたが(趣味の方だけでなく、プロの陶芸家にも、こういう御仁がいるんですよ・笑)、命を掛けて、この道で生きていこうとしている作家たち、そして追求している作家たちにとって、伝えられることとそうでないことがあることくらい分別できる人格を磨いていただければ、と私も、大いに共感したものでした。その陶芸家の言っているとおり、人間のあさましさ・・・を見るような気分になるのですよね。とても、後味がよくないのです。疲れるし(笑)。

あ、もちろん、買わないから個展には行かない、というのは違いますよ。
せめて、その作家の作品について、どう感じたか、そんなことを作家に伝えて去ればよろしいでしょう。

 丸田宗彦さんと、気さくに話しましたけれど、お互い、陶芸を生業としている者同士、そのあたりは、お互いに礼儀としても立ち入れないところがあるのは、ニュアンスで感じ合いましたし、私は今日届いた茶碗が、どんなにいとおしいかをお伝えしました。

 明日は、おいしい和菓子を添えて、自服し、楽しませていただきましょう♪

 

posted by 丸山 陶李 at 15:28| Comment(0) | 陶芸・個展関連
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