2008年03月05日

明日への遺言

「ET」を見たくて、映画館に行ったのが20年前くらい?
映画は嫌いではないけれど、映画館が苦手な私が、重い腰をあげて
「明日への遺言」(大岡昇平:原作)を見てきた。

音楽のコンサートは、しばしば出かけるけれど、だいたい「休憩時間」が入る。
休憩時間を待ちわびていたけれど、無かったのが涙。(笑)。

一時間四十分の、ほとんどが「法廷」シーン。

戦争映画とか、時代劇は残酷なシーンと効果音がトラウマになるので見たくないと思って
心配していましたが、法廷シーンが多く、なかでも、藤田まこと氏が演じる主役「岡田資(おかだたすく)」中将の潔い生き方と、信仰を堂々と宣言するシーンでは涙ぐんでしまった。

感動しました。

弁護士も裁判官も皆アメリカ人という法廷で、
被告の岡田中将は、当初、敵視されていたのですが、
潔い言動に、法廷で接する敵国のアメリカ人弁護士・裁判官までが、
深く、岡田の人格に感動していくさまは、ドキュメンタリーであるだけに胸を打たれた。

国際法で、無差別殺人は禁じられていたのに、各大国が相次いで国際法を無視し大量無差別殺人が繰り返されていた世の中。これも人間が作り出した歴史であり、戦争はあってはならないものだとの考えは変わらないけれど、こんな一人の日本人がいたことを知ったことは、嬉しかった。

この映画を見てから、自分の信念に基づいて、背筋を正して「生き抜こう」と思わされた。

戦争ということで、岡田中将が命令し、敵国兵を処刑したことを正当化しようとは未だに思わないが、岡田資中将の生き方に触れられたことは、感動でした。

只今、上映中です。詳しくは、こちらをどうぞ!

美談というものは、しばしば行いを正当化して見るような風潮になりがちであるけれど、
戦争は、やはり今後も否定していきたい。
ただ、戦争の中でしか生きることの出来なかった人々がいることも事実であるから、
その事実の否定はできない。否定できない事実の中に、このような日本人がいたということを知れたこと、
それは、確かに「明日への遺言」となるかもしれない、そう思った。

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posted by 丸山 陶李 at 22:07 | TrackBack(1) | 夢は枯野を
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陶芸家、丸山陶李さんの感想  3月5日分投稿
Excerpt: 3月5日夜に、感想記入ページから投稿していただきました。 ご本人からの実名での投稿であること、ホームページやブログもお持ちであること(実はすでにトラックバックもいただいております)、そしていただいた投..
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