2011年09月27日

志野に御本

志野に御本がでてしまいました。
この一碗だけですが、胎土がもぐさ土ではないのと、化粧泥をうっすら掛け、
その上に志野釉を掛けたからでしょうか。

高麗茶碗+志野茶碗÷2
ハーフですね(笑)

最高温度は1280℃まで昇温してしまったのですが、
徐冷によって御本がでたのですね。
1200℃を超えると御本は消えると体が覚えていたのですが、異なる結果がでてきました。

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志野をガス窯で焚きながら、灯油窯の窯詰めをして一日が終わりました。
土作りが秋にずれ込んでしまったので、この後も、ガテン系!の作業は続きます。


posted by 丸山 陶李 at 00:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 志野・鼠志野

2011年09月24日

秋晴れ

茶碗ばかり、100碗を天日干し。
秋晴れだ。

雨降れば、土を熟成し
陽降り注げば、土を乾し、

汗も涙も、すべてが混交され、
炎の中をくぐる日を待つ。

まるで人生の如く
土は寡黙の内に、すべてに耐える。

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posted by 丸山 陶李 at 08:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 陶芸・個展関連

2011年09月22日

原料屋の神様

「私にとって 7月21日は とても大切な日である。
私が こうして陶芸家として 生きていられるのは、本当に多くの人の支えがあったからである。
誰か 一人欠けても、今の私は ないだろう。
そんな中 私に最も 力を与えてくれたのが、熊谷忠雄。
この人の命日が 今日である。」

小川哲央さんのブログから、引用させていただきました。

この文章を発見して私は胸にこみ上げるものがあった。
小川さんとは一度、お電話でお話させていただいているが、
熊谷陶料を創設なさった熊谷忠雄氏が最後にすべてを託していった人だった。

私は仕事柄、直感だけはかなり働くことを自分で認識している。
小川さんの文章に、「心」の真実なる思いを感じた。

生前、熊谷氏とお目にかかった際、
「わしは、誰(作家)がうちのこの原料を使っとる、と言うのは大嫌いなんじゃ。」
と仰っていた。明治の人の気骨を感じた。

一筋に歩んだ方だからこそ、作家との信頼関係ということを大切にしている方なんだ。
その時、私はそう直感した。

多くの商売人が、「これを使ってあの作品を●●さん(作家名)は作っている。」
というように宣伝に使う方法を見かけるが、私には、耳に心地良くない。

最近、WEB上でたまたま読んでしまったのだが、
熊谷さんの大切になさっていたポリシー、
いわば作家との信頼関係を無視し、作家の悪口・批判等を自分が神様にでもなったかのように
裁き口調で吹聴している人がいるようだ。

つきつめていけば、熊谷さんも大した人ではなかったと言わんばかり、
自己愛天狗の権化である。

胸糞悪いとはこのことだ。

尊敬して、お付き合いし、ご示唆をいただいた方だったからこそ、
少しでも、熊谷氏を軽く言う人には
「あなたはだから何者だって言いたいわけ?」と腹の底で、感じてしまう。
私にとっても原料屋の神様だった。

熊谷氏だって商売だったよ、と言われればそうかもしれないし、否定するほど氏のことを知っているわけでもない。ただ、自身の実体験と直感により、

熊谷氏は、作家の影の立役者となり、自分の業績として有名作家の作品を誇ることは決してなかった。
同様に、「この土は●●がロクロでは挽けなかったんだ」などと作家をこき下ろすようなことも決して仰らなかった。尊敬していた理由の一つでもある。

私は、小川哲央さんが、今年7月21日に綴った文章と出会って、
はっきりと、そのことを再度直感した。
「口で身を滅ぼす」ことを肝に銘じることは、商売人としての心得でもあるし
また、どの人にとっても人間同士の信頼関係を構築できる人かどうかを推し量る一つの天秤ともなろう。

熊谷氏が亡くなってから、ある方からお手紙が届いた。
こう書かれていた。
「いつまでも社長(故・熊谷さん)の愛した陶芸家のための熊谷陶料であります様に
 社長が見守ってくれる事を信じて!!」


恩人のひとり、熊谷忠雄さんのご冥福を祈ると共に、
どうぞ、この手紙にしたためられた当初の思いが、叶いますように。

先日、焼成した志野茶碗や志野ぐい呑は、熊谷さん自身が私に教えてくださった、
その焼成パターンで焼いたものだが、
頂いた資料に残る熊谷さんの筆の跡を追いつつ、
教えていただいたことを、実験できる環境になった今、あらためて志野という焼き物に
私の陶芸の原点を感じている。


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台風一過。真っ暗闇に輝く、隣町と航空機の光。

我が家の一帯は6時間も停電した。
夜にこのように長い停電を経験したのは、これが初めてかもしれない。
停電すれば、水も出ない。
窓辺から、暗闇の夜空を眺めて、成田空港へ着陸しようとしている航空機が何度も旋回しなおし、
地上へ着陸する許可を管制塔から指示待ちしている様子を見ていた。
停電だからこそ、いつもと違う光景が目にはいったのだろう。

航空機の放つ、赤と緑の光。
5分ごとに世界中から航空機が成田空港に発着する。
台風の地上の状況を受けて、空を何度も旋回している航空機と管制塔のやりとりが実に見事だと思った。

そうしている内に、震度4の地震が茨城県沖で起きた。
台風・停電・大きな揺れが重なった一日だった。

明日は、暑さが戻ってくるらしい。
窯焚きも、今月中にもう一度する予定で、忙しない。
脳裏をかけ廻る今日の様々な思いも、晴れ晴れと清々しく浄化されるのは
いつのことだろう。

posted by 丸山 陶李 at 04:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 志野・鼠志野

2011年09月17日

志野茶碗と志野ぐい呑

オンラインショップ"Gallery 陶李"のリニューアルには、
多くのアクセスをいただき有難うございました。
お買い上げいただいた皆様の、お手元に届いた作品の感想を拝読し、とても嬉しく思いました。
その中からブログで紹介していただいているので、リンクさせていただきました。
鬼粉引き湯呑

長い間、私を育ててくださった皆様に、さらに良い作品をお届けしたいと、「土作り」に励んでおります。

その間にも、テスト焼成は数回行っていますが、オンラインショップで、まもなく紹介して参ります
海外の陶芸家のページ作りや連絡などで、パソコンに向かう時間も多くなるにつれて、
回復した右手の筋が少し痛み始めています。体と相談しながらマイペースで進めているところです。

ブログもリニューアルいたしました。デザインだけですけれど。
サブタイトル「夢は枯野を」と致しました。
李朝・高麗・志野と取り組みながら、
おそらく一生満足しきることはないだろうと、そういう思いをいだいております。
ふと、脳裏に浮かんできたのが、芭蕉の一句「旅に病んで夢は枯野をかけ廻る」でした。

かつて、大学時代に読みあさった立原正秋さんの著書にも「夢は枯野を」というタイトルがありました。
追求していくことは、広がりを増して、深みを増していくようでありながら、
螺旋のように一つの処に向かっているようなところがあります。
私の道で出会うもの、すべてが糧となり、収斂されていくのでしょう。
漠然とではありますが、何かそのようなものを感じています。


それでは、8月26日に窯出しした志野の作品を紹介させていただきます。
久しぶりに志野を焼きました。

志野茶碗
志野茶碗

志野茶碗高台

志野ぐい呑
志野ぐい呑

ああ、今日は亡き母の誕生日であり、帰天日でもあります。
思えば、月の美しい時に、生まれ、そして天に召されていった母です。




posted by 丸山 陶李 at 04:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 志野・鼠志野

2011年09月04日

オンラインショップGallery 陶李公開

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「陶李Mail-Magazine第 54 号」を発行し、メルマガを登録していただいている皆様にはお知らせいたしましたが、オンラインショップ Gallery 陶李 を公開いたしました。

作品の更新もままならずにおりました、オンラインショップ Gallery 陶李ですが、
お買い物をなさる皆様の情報をお預かりするためさらに厳重な管理の必要を感じ
まして、新しくドメインも取得し、SSL対応のショップとしてリニューアルさせていただきました。

なお、会員特別ページも用意して、会員登録なさった皆様には
一割以上の割引価格で提供させていただきますので、この機会に、
是非、会員登録(無料)をしていただきますよう合わせてお願い申し上げます。

リニューアルを記念して、20点の作品を紹介させていただきました。
「Galllery 陶李」の新しいURL(アドレス)は、
http://gallerytouri.com/
です。ご訪問をお待ちしております。

※なお、まもなくクレジットカード決済が、商品ページから
直接できるようになります。

今後共、オンラインショップ Gallery 陶李 を、どうぞよろしくご愛顧くださいませ。
posted by 丸山 陶李 at 18:22| Comment(2) | TrackBack(0) | Gallery 陶李