2009年11月05日

粉引芋頭水指

imogashira.jpg

明日、VIP扱いで発送することになりました。
「粉引芋頭水指」です。塗り蓋です。

今朝、特注した桐箱が届きましたので、
「砥の粉」で墨がにじまないように表面を処理し、
「箱書き」を終えました。

DSCF4217s.jpg

私が特別発注している桐箱(覆い紙・真田紐・四方桟)。他に右近布・落款・朱肉など。箱書き終えて、これから発送です。福岡へ嫁ぎます。

DSCF4220s.jpg
posted by 丸山 陶李 at 22:34| 制作過程・窯出し作品

2009年11月03日

若冲・縄文土器・阿修羅像(興福寺)

10月21日。国立博物館「皇室の名宝」〜永徳、若冲から大観、松園まで〜 第一期行ってきました。

若冲のカレンダーと、「池辺群虫図」より「生きて(文・小泉吉宏)」を作品拡大画像が紹介されている本を購入。若冲の構図構成力に圧倒される。日本画の中で秀逸、唯一。なおかつ品格もあり、筆致はまさに狂おしい程繊細。ルリハタも穴があくほど眺めさせていただきました。あの青色は、他に見ないです。プルシアンブルー。

若冲は、ある意味で恵まれた環境で描きつづけ生涯を終えたと感じる。同じく生涯独身で奄美に渡った田中一村の生涯を思うと、複雑な思いがこみ上げてきた。どちらの作品にも共通した何かがある。自然界へ向けた「まなざし」、事物への淘汰された愛。孤独。若冲を見ると一村を思い出すのは、何故かな。

「皇室の名宝」展示に、河井寛次郎の大壺があった。生涯、「赤」の発色を得るため、実験と研究を繰り返し、眠る時にも赤く塗りたくった壺を抱えてたという。見事に「辰砂」により赤をほんのりと呈した大壺を拝見して、氏の研究と情熱が伝わってきて励まされた。辰砂の上に藁灰釉を施釉してあった。

B1ショップで。
【阿修羅本】創刊号購入 http://bit.ly/2nlmuu

【縄文土器展示】【仏像展示室】【陶磁器展示室】をめぐったが、縄文土器は陶芸家やめたくなるほど凄い迫力だった。あいつらには適わないと敗北感さえ感じた。美術館や博物館を巡って、このように感じたことは初めて。凄いですよ、土偶・縄文土器・埴輪・陶棺等、目を見張りやがてうなだれた私をご想像くださいませ。縄文人タダモノじゃない。

高麗茶碗「熊川(こもがい)茶碗」青磁茶碗「銘・馬蝗絆(ばこうはん)」の鎹の技術を再認識したこと http://bit.ly/1495wd

李朝・粉引徳利と鶏龍山の盃、どちらもよく育って「雨漏り」が出ていた。ほんのりとピンク色の器胎を見て、陶器の完成は窯出しで終わらない、やはり使いこまれて育つのだ、とシミジミする。大阪の東洋陶磁美術館に伺ったときの李朝陶器の素晴らしさ、日本民藝館で白磁大壺に対峙したときの感動が甦る。



=====興福寺 阿修羅像=====

こんなに美しい阿修羅像。何故「阿修羅」なのか。。。 http://bit.ly/2ZKPwk
我が子の姿を阿修羅像に写し、守らねばならぬほどの何か。阿修羅のあの眼差しの凛、眉毛をしかめた必死の祈り、感じるところがあります。興福寺から「阿修羅を究める」を取り寄せ、読んでいます。梅原猛氏の「法隆寺の謎−隠された十字架」を読破してから、縄文・天平・東北・日本人のDNAなど興味が広がりました。
阿修羅像に出会ってから、一目惚れ状態です。

夏に手がけたWEB制作の後遺症で、右手が動かなくなり特にマウスが使えないです。困苦重なる。

昨晩から今朝の冷え込み。この寒さを、ホームレスの人たちの寒さや命とつなげて心配する人たちもいる。はらわた動かされる思い、黙ってできることをし立ち去っていく人、人知れず援助活動をしている方がいる。それを偽善と呼ぶ情け無い人間になりたくないな。

posted by 丸山 陶李 at 15:34| 縄文