2006年07月07日

穴窯その後・続

今日は、芸大の窯焚きに通いながら、時間を見て制作した自作の削りや装飾を入れ、午後3時半頃に、芸大窯場へ。

今日からは、窯職人さんも、院生が「考え」窯焚きに取り組めるよう、傍観し見守り、たまに手を出す程度。

「なぜ温度が上がらなくなっているか?」考えさせ、なんとかさせる事が、この窯焚きの貴重な体験になると私も思う。失敗から学ぶことの多い陶芸の世界。でもまだまだ日曜日に火を止めるまで、余裕はありますもの。頑張れ!

私も貴重な体験と勉強をさせていただいているので、授業料のかわりにドリンク剤や、みたらし団子など差し入れ♪

昨日、私が帰宅した時は、1220度だったが、その後ずっと1100度代から1200度までを繰り返している模様。

煙突の炎の状態、熾きの状態、色味穴から噴出している炎の状態を見ていて「タイミング逃しちゃってるな・・」と思う。

窯職人さんの数多くの体験話の「引き出し」から、
毎日何か一つを聞かせていただいているけれど、
今日は「李朝の話を是非!」とお願いしたら、
「加守田章二先生と韓国・金海を訪問した時の、土の成分分析の話」
「李朝の高麗青磁や、粉青沙器が焼成された窯の焼成具合」
など、窯職人から見た考察を聞かせていただき、大変参考になった。

夕食は素麺にしようと窯場で決まり、
私も素麺にしようと帰宅途中、YAOKOというスーパーで薬味を買い物していたら、T先生とバッタリであう。
お互い、手ぬぐいを頭や首に巻いている独特な怪しげなスタイルなので(職人姿というのか・・・笑)、すぐにわかった。
明日、あさっては、T先生の都合が悪いので、N先生が窯に来るとのこと。

気持ちのよい学生や先生・職人さんたちの中で、貴重な体験を積ませてもらっている。窯焚きは、一回でも多く体験したほうが良い。
つながりを作ってくれた佐藤典克さんは、来週から表参道で三人展。どうやら日曜日も取手には来られないらしい。典さんも今頃、陶房で窯焚き中なのかな。ギリギリですね。典さんも頑張れ〜っつ!

今日も大活躍の「薪割機」

g11.JPG

今日の夕方、帰宅前の焚き口の様子。
ブログのために、焚き口の蓋をはずしてもらい撮影(笑)。

g12.JPG









posted by 丸山 陶李 at 22:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 陶芸・個展関連

2006年07月06日

穴窯その後

五日午後8時に火入れ。
上野で芸大出身の第15代・樂吉左衛門氏の特別講演があって、予定より少々遅れての火入れとなりました。

院生は五名(男性二人・女性三人)。
かなり前から陶芸科も女性の比率が高くなっています。

素焼きした作品なので、70度/hの焼成予定。
「灰被り」の自然釉を目標とした焼成。
今回の穴窯は、耐火レンガは、厚めで除冷の穴窯。
勾配35度。

火入れ後の様子。
手前にあるのは扇風機・・・。
下の焚き口から、アブリ。

g1.JPG

午後11時。火入れから付き添っていた芸大のT先生も、翌日の授業に備えて帰宅。院生もローテーションで二人態勢となる。

午後11時過ぎ。私は手を出さないつもりでいたけれど、
「温度が下がってきた」と院生が言うので、
横焚き口から胴木間の様子を覗いてみると、胴木間は、かなり広いのに
「熾き(おき)」が少ししかない。
「『熾き』をもっと増やさないと、このままでは温度は上がらない』と私は、判断し、零時までに予定焼成パターンに近づくべく、院生と私三人で、前と左右から薪の投入。

六日午前二時。「熾き」がたまってきて、昇温も良好になり、その後は予定の70度/時の焼成になった。午前二時には、院生も「薪のくべ具合と、薪投入の追加の判断がわかってきました」と言うので、予定の420度で私は帰宅しました。

六日午前11時毎回、芸大の窯焚きの指導をしている益子の専門の窯職人さん到着。これから三日間つきっきりで窯の様子を見て下さるとのこと。

午後12時「攻め焚き」に入り間もなくの頃、私も窯に到着。その時の煙突の様子と、窯の様子。1027度。

g4.JPG

g5.JPG

g7.JPG

午後3時。窯職人さんと学食で昼食。冷やし中華400円。過去に偉大な功績を残した陶芸家の話など、聞かせていただいた。

学食を出たら、通路に「クワガタムシ」。
思わず携帯で撮影してたら、食事を終えた他の女子大生二人が、「つかめた!」とクワガタムシを、つかみあげ、嬉しそうにはしゃいでいる。自然が豊かに残されている芸大構内。上野で出来ないことを取手でやろうという構想だったというけれど、石を刻む音が山に木霊し、窯焚きの炎と黒煙があがる、素晴らしい環境だなぁ、と思う。

g8.JPG

午後4時。食事後も、窯焚きを手伝い、帰宅。午後4時の窯の様子。約1220度。

g10.JPG

1280度まで昇温させ、その後も灰を作品にたっぷり被らせるように、焚き続けるとのこと。小さめの穴窯だと思うけれど、なかなか焚き易い窯で、久しぶりの薪窯で充実した気持ち。体の痛みも窯焚き中は全くないので不思議。

ブログに掲載する許可を得て、画像を紹介させていただいています♪





posted by 丸山 陶李 at 20:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 陶芸・個展関連

2006年07月05日

芸大窯焚き

芸大の窯詰め作業が昨日終り、
本日「火入れ」との連絡が届きました。

「今日詰めが終了いたしました。
明日18〜19時点火予定で、日曜の朝方まで焚く見込みです。」


ということで、院生が築窯した穴窯の窯焚きの様子を見に行って参ります。
今年築窯された穴窯は、
焚き口が地上と同じ高さだったし、ロストルが無い穴窯でしたので、
足元、特に指先が熱くなるのではないかと予想し、
足元を固め、厳重に防備して・・・(笑)。

窯の設計には、益子の専門の窯職人さんに来てもらって、
「これじゃ、温度あがらないよ・・」など、と
経験からくる意見を述べてもらって築窯した、とのことです。

昨日は、自分の窯の清掃と、棚板の補修、釉薬の調合をしました。
清掃は毎回、窯焚き後に行っていますが、
棚板の補修は、札幌から移転して以来、初めてしました。

アルミナの粉とカオリンを1:1で混合したものを水で溶き、
刷毛で棚板一枚一枚に塗ります。
次回の窯焚きの準備で、釉薬の調合や原料発注など、
土に触れないで時間が過ぎて行きます。
土に触れない一日があると不安になるシンドロームの私。
(病的・・・汗)。

頭の中は、釉薬や土の調合、焼成のことで、多忙が常。
傍から見ると、ボーっとしているように見える場合、考え事してます。
小さい頃からの性格?
でも、そんな考え事で多忙な頭が、独学で陶芸をここまで続けられた私の原動力なのかもしれません。

その反動が、日頃の一般的な行動に、うっかりミスが多過ぎること(笑)。
まぁ、人間、どこかで手を抜かないと、バランスとれないですよね(汗)。

すべて忘れて、大自然の中に出て、リフレッシュする時間をとろうか?
と、思うのですが、私の頭が許してくれないみたいです。
頭がいつも多忙って・・・危険な生き方だと思う、この頃です。

体のあちこちに知らず知らず痛みが蓄積しています。
関節が首から足先まで、すべて痛い。
これって、病気なのでしょうか?
でも医者に行って「病気の宣告」されて生きるより、
このまま燃え尽きて、死んだほうがまし。
そう思って医者には行きません。

若い、芸大生たちのエネルギーに触発されて帰宅したいものだと、
(私は、吸血鬼か?・・・汗)
今晩は、行って参りまっする。

火入れの前に、一服。
ハネた「伊羅保茶碗」ですが、抹茶の緑が映えて気持ちイイ。

irabo-0705.jpg
posted by 丸山 陶李 at 14:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 陶芸・個展関連

2006年07月04日

ベルギー国際茶碗展

昨日のブログに、まだ「ベルギー国際茶碗展」に招待出品させていただいた作品が返送されてこない、と書きましたが、
本日、無事に届きました。

出品者全員の顔写真と作品の掲載されたカタログも同梱されていました。
また、パンフレットでしょうか、そちらには、私の「鼠志野茶碗」が表紙を飾って掲載されていました。

・出品者と作品のカタログ

be-cata.jpg


・カタログより私が紹介されているページ

be-5.jpg


・カタログより私の作品が紹介されているページ

be6.jpg


・パンフレットの表紙・鼠志野片身替り茶碗

be-pa2.jpg


・パンフレット内部「茶碗展」についてのページ・鼠志野片身替り茶碗

be-pa.jpg


次に、お世話になったベルギー大使館の館員さんが、この茶碗展が開幕した時の会場である修道院に行ってくださって、私の作品を撮影してくれました。
(この会場に引き続き、ベルギー国内三箇所を作品が展示され返ってきたので、半年の長旅でした。)
送っていただいた写真から数点をご紹介いたします。


・大使館の方が撮影してくれた修道院の写真と展示光景

ベルギー ルーペル市 ヘミクセム大修道院

IMG_0052-s.jpg

IMG_0052-s.jpg

IMG_0043-s.jpg

IMG_0044-s.jpg

・ガラスケース内の私の茶碗二点(下から二段目)
IMG_0045-s.jpg

・私の茶碗
IMG_0046-s.jpg

「ベルギー国際茶碗展」では、当初、「茶碗について」講演を依頼されたため(私の都合でキャンセルしました)、ベルギーへの渡航費のカンパを陶李会会長をはじめ、多くの皆様に、お寄せいただきましたことを、改めて御礼申し上げます。




posted by 丸山 陶李 at 20:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 陶芸・個展関連

2006年07月03日

トラックバック

他のブログからトラックバックして頂いてはいるのですが、
今日は、初めて他の方のブログにトラックバックを送りました。
昨日、来訪された菅さんのブログです。

訪問された時、撮影した画像が上手に加工され紹介されていました。
愛犬フォルクスも登場していたので、笑えました。

ここをクリック

陶李塾の日でした。
私も使用したことのない土ですが、酸化焼成でも還元焼成でも「黒く」なるという、黒御影土を塾生さんが、用意していらしたので、ビールカップに挑戦です。

先日、私が黒い胎土を狙って、マンガンを混入した土を作って焼成しましたが、還元では真っ黒という焼き上がりではなかったのですが、
おそらく、酸化焼成でも、還元焼成でも「黒」く発色させるには、
マンガンの他に、コバルトを少量混入したら安定するのではないかな?と
思いました。

今日、使用した「黒御影土」や「黒泥土」という市販されている粘土は、
一般的に使用されている信楽粘土より価格がかなり高いものでしたが、
安定した「黒」を発色させるために、高価なコバルトを用いて精製されているのではないかな?と思います。

塾が終わってから、京都の陶芸家から電話が入り、
「ベルギー国際茶碗展」の作品が、無事帰ってきたとの報告。
私のも、そろそろ届くかな。それにしても四月頃には返送されるという当初の予定より、だいぶ遅いな。お詫びのメールもベルギーから入っていたけども。

京都で、長く某カルチャースクールの陶芸講師も務めている陶芸家で、
10月から私のカルチャースクールが開講されると伝えると、
「陶芸教室のノウハウなど、いつでも相談してください」
とおっしゃっていただき、心強かった。

今年の秋には、笠間市で開催される「全国こども陶芸展」の実行委員長で、笠間にも来訪予定があるので、その際には、私の陶房にも寄ってみたいとのこと。ちょうど昨日、来訪された菅さんの陶芸教室からも、「全国こども陶芸展」に二年連続で入賞されている生徒さんがいることなど、なにか話題につながりがあるなぁ、と思いました♪

画像は、トラックバック先の菅さんのブログで紹介されていた、
陶房に来訪された時、撮影された一こまです。

060703003-s.jpg
posted by 丸山 陶李 at 22:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 夢は枯野を

2006年07月02日

陶友来訪

会津でグリーンツーリズム陶芸に取組み、半農半陶という羨ましい(?)生活をしている游山窯の菅 敬浩(すが たかひろ)さんが福島より来訪。(下の画像は、菅さんのHPプロフィールより)

T.Suga-1.jpg

私の「お気に入りブログ」にリンクしてある『陶芸人の日誌』が菅さんのブログです。「使いづらいカップシリーズ」など、楽しく拝見させていただいています(笑)。

菅さんとは、韓国陶芸研修に一緒に行った仲間なのですが、
最後の日、釜山で海鮮料理を食した後、バスの中で・・・

「これが喰えないと、『李朝の味』は、わかんないぞぉ〜!」
と、強烈な臭いのする「蚕(カイコ)」をパクつきながら、
(釜山の露天で紙コップに一杯入って売ってます)
見るも恐ろしげな「蚕」の丸かじりに怯える私をからかって、
他のメンバーと三人で、蚕の臭いを吐きかけられた思い出が。。。

そのときの写真ですけど、コレです。

kaiko.jpg

そんな愉快な陶友ですが、作品を見ると
非常に真面目にきっちりとしたモノを作っておられるので、
愉快でありながらも、おそらく真面目なヒトなのでしょう(笑)。

また李朝の足跡を訪ねる旅をしたいものだ、と
陶芸の話が弾みました。

ランチには、私がブログで紹介した「わかとら家」のラーメンを所望されましたので、お連れし、ついでに陶芸材料が、ほとんど揃っている充実したホームセンターにご案内。私も、自分の作品に使う、コバルトなどを購入。
帰路、益子に立ち寄るとのことでした。
懐かしいご訪問、ありがとうございました♪

韓国陶芸研修の写真から少々、ご紹介。

・キムチ瓶を挽く「申(しん)」先生。

約20分で、大きなキムチ瓶の成形を終えられたのには唖然。
こんな技が、韓国の陶芸を支えてきたんですね。
今日も、菅さんと「申」先生の技は凄かったよね、と話題に。
この「申」先生は、迫害されて山の中に逃げて、キムチ瓶作りを生業としていらした、隠れキリシタンの末裔です。
shin1.jpg


・新羅土器名匠(日本の人間国宝)「柳」先生の窯場で、
新羅土器の土で電動轆轤を挽いている私です。使っている道具は、日本から持参したもの。手前に見えるのが、この時挽いた作品たち。
この写真の手前の作品を見ながら、
硬い土だったので、「轆轤から切り離した時点で、形ができている」
のを改めて発見しました。
「井戸茶碗も、硬い土なら轆轤上で、すべてを決められるんだ」、
と認識を新たにしました。

rokuro-bs.jpg


・「柳」先生の蹴轆轤(けろくろ)に挑戦した私

大きな轆轤で重かったぁ!
「足の長さが足りないよぉ・・・回らねぇよぉ〜!」と叫びながら挽きました。(笑)
うまく回せなくて四苦八苦・・・。
日本で萩の蹴轆轤回した時は、使いやすかったのですけどね・・・(汗)。

で、見かねた柳先生のお弟子さんが、文字通り足で「蹴って」私を助けてくれています(大爆笑モノでした!)

kerokuro.jpg

「申」先生の技も、そして「柳」先生のご指導も、
間違いなく今の私に生きています。感謝!
posted by 丸山 陶李 at 20:17| Comment(0) | TrackBack(1) | 陶芸・個展関連