2006年06月18日

刳り抜き

刳り抜き(くりぬき)で、線香入れを作る。
黄瀬戸の釉薬を掛けて焼成し、
一つは、母の遺影の前に置くつもり。

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母が香りが好きだった「マリア」という線香は、通常の線香の半分の長さ。
その「マリア」に合わせて作った。

鼠志野の皿に掻落の紋様を入れた。
亀甲紋と十字架、そして唐草紋様の組み合わせ。

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庭の木に「デンデンムシ」。
自然の「練り込み」紋様の渦巻き。
デンデンムシの紋様を見て、陶芸の「練り込み」技法を思い浮かべる自分に、
思わず笑う。

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2006年06月17日

鼠志野茶碗

次の窯焚きは「井戸茶碗」を中心に作品が入り、
その次は、「志野」を焚く予定。

先日から「手捻り」で、志野の茶碗などを制作してきて、
志野に使っている「もぐさ土」は、
電動轆轤より手捻りの方が合っているなぁ、と思う。
ここ数日間、「手捻り」に熱中しておりました。

「鼠志野」茶碗を、いくつか成形しましたが、
すべて白抜きのラテン語が入ります。

「Ave Maria」
「Deo Gratias」
「Sancta Maria」

の三つの言葉を、三つの茶碗に彫りました。
そのうちの一つの画像です。

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庭できれいな緑色を見せてくれるアマガエルを、
手捻り・・というより、「手遊び」で掌の中で作ってみたのですが、
自然の色には、かないっこないです。

「下絵の具」を使って、緑色に塗ってみました。
焼成後は、どんな緑になるのか?
「下絵の具」は呉須以外は、十年以上使っていないので、わかりません。
眠っていた下絵の具のチューブから出てきた絵の具は、カチカチでしたもの
・・・(汗)。

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posted by 丸山 陶李 at 22:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 志野・鼠志野

2006年06月16日

奥高麗茶碗

先日、細川護煕展で拝見させていただいた
「奥高麗茶碗」が、心に残っていて、
ついに制作に挑戦してみました。

「奥高麗茶碗」というと、「高麗茶碗」と混同されがちですが
李朝の陶工が、唐津で作ったものです。

私が追究している「井戸茶碗」と非常に良く似たところを持っているのですが
形も、釉掛けも、もちろん土も違います。

ただ、非常に「井戸茶碗」に近いと思われるのは、その釉薬です。
茶碗の形状・土・釉掛け箇所・焼成雰囲気、を変えれば
井戸茶碗と奥高麗茶碗は、同じ釉薬で良いかもしれないな、と
作り手として考えました。

「井戸茶碗一考察」で当初、私は「井戸茶碗は李朝のサバル(雑器)」と
捉えて、考察していました。
その後、勉強する過程で、「井戸茶碗」はサバルではないんじゃないかな。
と、考えるようになりました。

ところが、「奥高麗茶碗」は、唐津焼(古唐津)ですが、
唐津焼は、当初から茶道具としてよりも、庶民の雑器として
その歴史を刻んできたことからも、この茶碗については、「サバル」
からの転用と考えた方が、しっくりしますが・・・。

この「奥高麗茶碗」は、非常に数が少なく、庶民用の雑器であれば、
もっとたくさん残っていても良いように思うのですが、
それほど多く残っていないのです。
古陶磁学者でもある、出川直樹氏によれば、
「渡来人たちが、仲間うちで自分達用に作ったものが奥高麗の本来だったのではと思える。」と言っています。

また、高麗茶碗の中に「熊川茶碗(こもがいちゃわん)」がありますが、
その碗形の形状は、奥高麗茶碗とよく似ているため、
奥高麗茶碗は、「高麗写しではないか?」という説もあるのですが、
「熊川茶碗」の約束でもある、見込みの「鏡」を写した物は、「奥高麗」にはないそうです。

他にも、いろいろな研究がありますが、割愛します。

「奥高麗茶碗」が。
茶陶として生まれたものであっても、サバルとして登場したものであっても、
奥高麗のもつ品格は、日本で作られたあらゆる茶碗の中でも
最も格の高いものとされ、「井戸茶碗」と並ぶものとされているのも
肯けるほど、良い佇まいを見せてくれます。

李朝の陶工の作であることは、高麗茶碗と同じですが、
「唐津」焼ということで、私が唐津の茶碗に挑戦するのは初となります。
今日挽いた初挑戦の「奥高麗茶碗」の一つです。

明日、削りをいれて高台を仕上げます。

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posted by 丸山 陶李 at 17:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 高麗・李朝

2006年06月15日

「魚の尾」の喜び

陶李塾二期生の通塾日。
さて、今日は、どんな作品を考えてくるのかなぁ?
と、私も楽しみにしていた。

塾生さんが、考えてきたデザインを鉛筆でデッサンするのを見て、
「!」
これ、初心者には難易度高いぞ・・・と直感。

電動轆轤で、「筒」を挽き、
その「筒」を縦に分割し、二つのカップの基を作る。
そして、板作りした二枚を半円形の轆轤挽きした筒に取り付け、
さらに、取っ手も板作りで、片側に親指、反対側に他の指がはいる仕様。

各パーツの乾燥度合いを合わせないと、
電動轆轤で水挽きしたものは、水分吸っている土だし、
板作りは、水分を吸っていない土なので、
今日一日で、接合し完成されるのは、難しいかな、と思った。

各パーツを、電動轆轤と、タタラ成形機で用意し、
タタラ成形したものは、本体に合わせた型紙を作り、板土を抜く。

陶李塾は、ほぼ三時間なので、三時間では轆轤挽きした本体の乾燥は無理かもしれないなぁ。。。ということと、
電動轆轤で挽いた本体の厚さが、約3mm。
その厚みに合わせて、タタラ成形機で作った粘土板が3mm。
私自身、3mmのタタラ板など扱ったことがない(汗)。
通常5mmから7mm。大物で1cmの厚みがほとんど。

塾生さんのデザインとアイディアに近づくべく
どういう技法を使って、成形し接合したら良いかを
頭の中で構築し、説明する。

ホントに「魚の尾」の役割だ。
塾生さんが、「魚の頭」。

そして、予定時間より、二時間オーバーして
カップ二つの成形が終った。
カップと言っても、花を活けても良さそうな器。
いろいろ使えるだろうなぁ。と、
塾生さんの、デザインとアイディアに脱帽。

自分の作品として、このようなアイディアが浮かぶ事はないし、
また、制作しようとも思わない形なので、
塾生さんと一緒に、成形を楽しめ、勉強にもなりました。

必殺!ドライヤー技が、今日も生きて、
各パーツの乾燥状態を合わせることができた。

「魚の尾」の喜び、を味わった一日でした。

画像が、今日制作した塾生さんの作品。
ブログに掲載しても良いと了承してくださいました♪

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posted by 丸山 陶李 at 21:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 陶芸・個展関連

2006年06月14日

陶李会頒布品

陶李会の6月期「頒布品」が皆様に到着したようです。

6月の頒布品は、
「粉引輪花皿」でした。

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到着した会員の方から、
「楽しみにしていました。期待通りの品でした。」
と、嬉しいメールが届いています。

沖縄では通年の倍以上の豪雨で土砂災害に見舞われているとのこと。
じめじめとした梅雨は、本州に戻る際に覚悟はしていたけど、
湿度の高い日が続いています。
自然災害は、いつ見舞われるかわからないから
他人事ではありませんね。
心からお見舞い申し上げます。

陶房付近は、
アマガエルが飛び跳ねていたり、
壁のレンガとレンガの間で寝ていたり、
心をなごませてくれます。

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posted by 丸山 陶李 at 19:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 制作過程・窯出し作品

2006年06月13日

痛み

友人が乳癌の手術をし入院していたが、
退院したとのお便りを先週いただいていた。

病院にお見舞いに伺った時、
思いがけず元気で明るい友人の姿にホッとしたが、
その後、毎日とにかく祈っていた。

「痛みがありませんように」

それだけを祈っていた。

今日、やっとゆっくりと友人と話す時間ができて
電話で、現在の様子をうかがったところ、
またまた朗らかな様子。
痛みで苦しむことも、ほとんどなく過ごしてきたと言う。

私は、指先のケガでも痛みが気になり
小さい頃から病院生活をよく体験していたせいか、
痛いの苦手。ちょっとでも痛いと気も重くなる。

札幌にいた時、お見舞いに伺った神父様。
30代で癌で急逝された。
息をひきとる時の様子を司教様から伺ったが、
それはそれは、苦しんで、
激痛の中、帰天されたと聞いて、
その苦しみと痛みを思うだけでも、涙がこぼれた。

私の祖母も、すい臓癌で逝ったが、
お見舞いに行った時、「剣山で体を叩かれているような痛み」と
言っていた。内科医であった叔父(息子)がずっと見取っていたが、
当時痛みを和らげる治療も、今ほどなく、苦しみと痛みの中で
帰天した。

癌と言えば、以上のような思い出が過るだけに、
このたびの友人の快活な様子に、
心からヨカッタ!と思うと同時に、
「痛みがないように」と、ひたすら祈ったことが
神様に聞き入れていただけてようで、嬉しかった。

同じカトリックの信仰をもつ友人だが、
電話口で、やはり「女性だなんて、普段は意識しないのに
乳房がなくなったってことは、なくなってみると淋しい」と言う。
そうだろう・・・と思う。

「ペチャパイだから、あってもなくても同じようなものなんだけどね」
「そうなのよ!」
と、友人とは電話口で大笑いしたが・・・。

画像は、彼女の病室に持参した庭の花と自作花入。

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posted by 丸山 陶李 at 23:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 夢は枯野を

2006年06月12日

手捻り

陶李塾の日。
塾生さんは、懸命に電動轆轤で湯呑挽き。
たまに「HELP ME!」の声がかかるくらいなので
私は、手捻りで、茶碗やぐい呑を挽き楽しむ。

手捻りも、なかなか面白いので、塾生さんを放置状態で、熱中!(笑)。
出来上がった手捻りの茶碗を見て、
「私って天才っ!」と声をあげる私・・・。
「先生は、天才ですよ」と、やさしげな塾生さんの合いの手。
(いいぇ、決して天才なんかではありません・・自覚してます)。
電動轆轤に熱中しているのに、うるさい外野でスミマセンでした。
(*_ _)ペコリ

最後に、昨日ブログで紹介した「板皿」の白泥掛けを塾生さんに
手伝ってもらう。

縦長に白泥を流したかったので、
「板皿」を縦に持ってもらい、そこへ私が白泥を掛けた。
まだ、土が生なので、しかも生じゃないと白泥を掛けられないので、
柔らかい板皿を変形させないよう、持っていただいて作業。
助かりました♪

郵便ポストになにやら「●●大賞」のポスターが同封された
応募用紙が届いてる。
しかも、「陶李塾」が宛先になってる。
まだ、開塾して二ヶ月少々なのに、よくまぁ、見つけてくれました(笑)。
私は、応募しない主義なので、塾生さんに封筒ごと渡す。
「お宝なんでも鑑定団」の「いい仕事してますねぇ〜」の某氏が、
審査委員長とのこと。

最近、特に欲を捨てられるようになって、自分がシアワセと思える。
やりたい陶芸を仕事にできるだけで、感謝だと思う。

画像は、塾生さんに手伝っていただき、白泥を掛けた板皿。

昨晩、素地に鬼板を塗ってあります。
その上に、今日の白泥を掛けたので、
焼成後は、黒地に白い流れ紋様となります。

よく見かける技法。
されど、釉薬や焼成で(結局、作者によって)モダンにも民芸風にも、いかようにも変身するので、
技法の引き出しは、多いに超したことはないな、と思う。

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posted by 丸山 陶李 at 22:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 陶芸・個展関連

2006年06月11日

俵壷

昨日、轆轤挽きした「穴の開いた筒」。
今日、成形と装飾をしました。
『俵壷(ひょうこ)』という李朝陶器の形です。

長野の個展で展示した俵壷です。
華道教授の友人が、素敵に草花を活けてくれました。

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今なら、こうして花器として利用されるのでしょうね。
実は、俵壷は酒器であり、枕なのです(笑)。

俵壷は、たっぷりお酒が入ります。
空になったら、俵壷をゴロンと床にころがして・・・
陶器の枕に変身させ、利用されたと伝えられています。
李朝の発想は、どこか悠悠自適な「遊び心」があって
興味が尽きません。


では、昨日轆轤挽きした「俵壷」を紹介します。
三点あります。

一番目は、形が面白かったので、彩色してみました。
遊んでますね〜私(笑)。
俵壷『遊々シリーズ』になるかも・・・」

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二番目は、ご注文とお問い合わせの多い
一般的な俵壷です。まず「刷毛目」のシンプルな俵壷。

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三番目は、「粉引」に近い白化粧たっぷり目の俵壷です。
昨日の、「穴の空いた筒」は、この俵壷です。
縦にした形を、ご想像ください♪

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先日、筒から板皿を制作しましたが、
今日も、同じ技法で、大きめの板皿を二枚制作しました。

元の筒。

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そして、板皿に変身したところ。

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posted by 丸山 陶李 at 19:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 井戸茶碗

2006年06月10日

伊羅保茶碗と柿の蔕茶碗

昨日、挽きたかった「伊羅保茶碗」と「柿の蔕茶碗」を挽きました。

先日、釉薬を調合しておいたので、テストも兼ねて次回焼成しようと思っています。

こちらが伊羅保茶碗。

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こちらが柿の蔕茶碗。

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いずれも高麗茶碗の中でも、一番渋い味わいがある茶碗です。
土と形だけ見ても、「?」ですよね?
調合した釉薬がバッチリだったら、いいんだけど。

そして、明日になれば、何だかわかる・・・
穴の開いた筒。

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もうすぐ素焼きができそうだなぁ。
posted by 丸山 陶李 at 22:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 制作過程・窯出し作品

2006年06月09日

明日はチャリティ・マーケット

昨日、おととい、その前の日と寝るのが午前三時過ぎになるという生活が続き、さすがに今日は、ダウン(ノ_-。)

今日は午後一時まで寝て、すぐまたベッドへ。
起きたのは、夜6時過ぎ。

よく寝たものだ、と思う反面、
ロングスリーパーの私は、やっぱり寝不足が一番体にコタエルと思った。

挽きたい茶碗があるけれど、明日に延期。
体力挽回が先決だ。

明日は、陶李会の佐藤会長のご好意で、
東京・町田市にある社会福祉法人「地の星」で開催される
チャリティ・マーケットに出品させていただく。
私自身は、伺えないが、佐藤会長ご夫妻が販売を引き受けてくださった。
ありがたいことです♪

気になるお天気。
晴れますように〜♪

明日、出品する小物たち。

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posted by 丸山 陶李 at 21:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 陶芸・個展関連