2006年05月21日

白と黒・黄と黒

昨日、黒く焼きあがる予定の土を調合したのは、
何を作りたかったかと言うと、
「白と黒・黄色と黒」の対比を楽しむ作品を作りたかったのでした。

これはシリーズにしようかな?と考えているオリジナル新作です。

掛け花入や、ぐい呑も作り終え、乾燥中ですが、
茶碗を二点、紹介します。

焼き上がりに「白と黒・黄色と黒」の対比が
どうでてくるか、楽しみです。
黄色は、本当の黄色にはでないと思いますが・・・。

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2006年05月20日

熱中シンドローム

昨日のブログのコメントに、
「そんなに打ち込めるお仕事があるというのは、羨ましい限りですが、
お体をお大事に。
たまには遊んでいますか
(こんなこと、私が心配することじゃあないのだけれど)。」
と、残っていました。

打ち込める、熱中できる仕事だということは、しあわせです。
仕事している時が、一番楽しいし、充実している。

「たまには遊んでいますか?」
との事でしたが、
仕事の中でも、けっこう遊んでいるんです(笑)。

今日も、井戸茶碗を挽いた後、「よし、遊ぼう!」と思い
新しく、真っ黒に焼きあがる土を目指して土を調合してみたり、
釉薬を調合したり、
黄瀬戸の「遊々シリーズ」を、いくつか作り遊び心満載!気分でした。
楽しかったです。
そして、充実感もありました。

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新しく調合した真っ黒になる(予定)の土で、
井戸茶碗と同じように、轆轤の上で、高台周りを削り、形すべてを決める。
ことをやってみたら、
この土だと、できるんですね。やりやすい。
で、轆轤ですべての成形を終えた茶碗です。

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そして、陶房の看板もイタズラして作ってみました。
真中だけ黒い漆を掛けて、名前を入れてみました。
うわぉ!習字やらないとヘタクソです(滝汗)。

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2006年05月19日

細川護煕展

「細川護煕展」のご案内です。

会期・2006/5/30(火)〜6/3(土)
時間・午前10時〜午後6時
会場・日本橋「壷中居」
   東京都中央区日本橋3-8-5

今日、DMが取手の陶房に届きました。
以前住んでいた札幌からの転送ではなく、取手に直接届いたのは、
細川さんに、私の転居通知をだしておいたからだ、と気がついた。

「壷中居」には、一度伺ってみたかったので
せっかく関東圏に来たのだから、
細川さんの個展を見てこようかな、と思っている。

届いたDM。

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札幌から取手に移転する時、透明釉一種類を除いて、すべて廃棄したので、
少しずつ、自家調合の釉薬を増やしていこうと思っているけど、

この際、今までの調合とは全く違う方法で、色釉を調合してみようと、
勉強中です。

今日は、釉薬の原料「二酸化マンガン」を買いにでかけた。
酸化焼成でも、還元焼成でも、安定した発色をする、黒い艶のない釉薬を一つ作っておきたいから。

ついでに、札幌の家に植えたまま移転してきた白樺が欲しいので
探してみたら、あった。取手で木肌が白くなるのかな?と思いながらも
早速、庭に植え込んだ。

帰宅後、
次回の窯焚きで使用する井戸茶碗の釉薬を調合。
全回のテストピースを参考に、新たに調合してみた。
今度はテスト無しで、新しく調合した釉薬でやってみようと思っています。

只今、茶碗が30碗くらい。
まだまだ挽くつもりです。
乾燥中の井戸茶碗(の卵?)たち。

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2006年05月18日

タダモノじゃない

井戸茶碗の「高台周り」の「削り」で
ああでもない、こうでもない。。。と
試行錯誤を繰り返している。

前述の小林東五氏の考察による、
「通常は、轆轤から切り離し、少し乾燥させて、茶碗を伏せて高台内と高台周りを削るが、
 井戸茶碗の高台周りは、轆轤引きの後、すぐに削っているのではないか?」
という説を、試しているのです。

私自身の、実験・テスト・練習などと思えば気は楽だが、
まだ感触がつかめないところである。

轆轤の上で、本当に削ってしまってたの?と、
李朝の陶工たちに、問い掛ける。
答えてくれよぉ〜。

毎日、井戸茶碗ばかり挽いているけど
この「高台周り」の「削り」には、まだ確信がもてないでいる。

以前、粉引の徳利を轆轤挽きしていた時は、
徳利の膨らみを両の手で抱えると、
「そうそう、この感触だよ。
 中から、その時代の空気を吸って、
 ホワッとした膨らみだよ。
 これを忘れないで。」
と、李朝の陶工の声が耳元で聞こえたのに。

「もう少し、やってみて。
 どんな風に削ったか、考えてみてよ。」
と、李朝の陶工に言われているような気がする。

ああでもない、こうでもない。
この形じゃない。
納得できない。

「土と炎の迷路」(陶李エッセイ集に掲載)に、
再び迷い込んだ気配だ。

土は決めたのだから、もう迷わない。
形が云々ということよりも、何かがあると思う。
井戸茶碗を挽いた陶工たち、きっとタダモノじゃないと。

面白い話を読んだ。

「高麗」から「李氏朝鮮」に時代が変遷した時、
「仏教」から「儒教」へと国家宗教も変遷した。
歴史が繰り返し教えられるように、国家の宗教が変遷する時、
そこに「迫害」「追放」が謀らずも起きている。

仏教寺院の僧たちは、追放され、鶏龍山に逃れた者もいるという。
「鶏龍山」と言えば、
粉青沙器の中でも、珍重されている「絵刷毛目」の窯があったところ。

その人は、この「鶏龍山」の手と、「井戸茶碗」は、ただの陶工が制作したとは思えない。精神性の気高さを感じると書いている。

井戸茶碗の作者が、追放された僧であるとは、言えないが、
同じような、作者の凛とした精神性や美意識を感じることは私も同じです。

余談となりましたが、なかなか興味深い意見だと思います。

※「絵刷毛目」・・・「鶏龍山」とも呼ばれる、刷毛目の上に鉄絵を描いたものを言います。下の画像は私の作品の「絵刷毛目」。参考です。

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さて、今日は、陶李塾の体験希望者がいらっしゃり、
初の電動轆轤に挑戦し、二つ皿を挽いていかれました。
削りは、次回です。

陶芸教室のように大勢で受講するのではなく、
マンツーマンを希望とのことで、市外からいらっしゃいました。

私は、しばらく「土と炎の迷路」復活で明け暮れそうです。

画像は、ああでもない、こうでもない、を繰り返している茶碗たち。
明日は、この茶碗たちの中で、いくつが残っていることか・・・。


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posted by 丸山 陶李 at 20:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 井戸茶碗

2006年05月17日

眠れない日々

体は疲れているのに、いざベッドで眠ろうとすると、
次々に作品のことや、釉薬のことが浮かんできて、
眠ってしまったら、今、思い浮かんでいることを
忘れてしまいそうで、眠れない。

すぐにベッドから陶房に行って、
忘れないうちに、メモしよう、とか
今、調合(釉薬の)をしておこう、とか
アイデアをすぐに形にしてみたい、とか
横になるたびに、浮かんでくることが眠れない原因。

ここのところ、一ヶ月以上、睡眠薬なしでは、こういう原因が断ち切れず
眠れないので、仕方なく飲んでは、強制睡眠をとっている。

一日、体を動かし制作して疲れているのに眠れないのは、つらい。

浮かんでくることが、現実の作品や釉薬になるまでは、
こんな日々が続きそうだ。

今日は、近所に一本だけ「桐の花」が咲いているのを見つけていたので
犬の散歩がてら、ちょっとだけいつもより多く歩いて、
写真を撮影してきました。

北海道の山の中に、ブラザーとドライブに行った時に見たきり、
ひさぁしぶりに桐の花を見つけた。

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フォルクスは、散歩中に小川に走っていき、汚くて臭いワンコに化けました。
帰宅後、即シャワー。ワンパク盛りで、体力が有り余っている感じです。

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posted by 丸山 陶李 at 18:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 井戸茶碗

2006年05月16日

英語サイト更新

日本語サイトを更新したら、英語サイトも気になって
朝から、英語サイトの不要ファイルなどを削除し
作品を中心に、見ていただけるように更新作業を終えた。

パソコンにずっと向かっていると、とても疲れる。
特に目。

どうにか、日本語サイト・英語サイトともに
アップロードしてあった不要なファイルを、一つ一つ削除した。
この作業が一番疲れるみたい。

疲れを感じ、気力もないのに、轆轤に向かい
井戸茶碗と盃を挽く。

こんな時は、轆轤に乗せた土が、早く挽き終えれば・・・。
なんていう気持ちが、どこかに湧き出てくるから要注意。

挽いても挽いても、納得できる茶碗にならず。。。

気力が充実してないと、とても井戸茶碗には向き合えない。
「大井戸茶碗」は、スゴイ奴だと思う。

次の窯焚きは、井戸茶碗を中心にする予定だけど
窯を一杯にするのは、いつになるのかわからないな。

いやいや、今年はゆっくり行こうと決めたのだから
焦るな私!と自分に言い聞かせてみる。

愛犬フォルクスが、そんな私をジッと見てました(笑)。

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posted by 丸山 陶李 at 22:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 夢は枯野を

2006年05月15日

年収20万円

「究極の貧乏生活」を紹介しているTV番組を数日前に見た。
その日、放映されたのは、屋久島に1000坪の土地を87万円くらいで購入し、台風が来るたびに飛ばされてしまうような家に一人暮らしている陶芸家の紹介だった。

京都で修行し屋久島に渡って、陶芸家として生活しているという。
壊れそうな家の一角に「お店」と呼んでいる陶器を展示販売している棚があった。どこかの陶器店に卸すわけでもなく、来る人で欲しい人だけ買っていくという生活だそうだ。

その陶芸家の年収が20万円。
それでも生活するには余るそうだ。

訪問した芸能人が、
「お金欲しくないの?どこかに売りに出さないの?」と質問していたが、

その陶芸家の答えは、はにかみながら
「欲しくないの。。。」
ということだった。

何にも縛られない生活だ。
その陰には、人には言えない苦労もあるらしい。

私は、その番組を見ていて思った。

私は、いろんな欲に自分を支配されすぎている。
もっと解放されなくちゃ。
土と一緒にある生活で充分じゃないか。
不必要な欲は捨てなくちゃ。と。

ある意味、感動した。
飄々といきている屋久島の陶芸家の姿を、毎日思い出している。
自分のために、祈る必要を感じながら。

下の画像は、
昔、轆轤で大皿を挽いている時、うまくいかず、
壊した大皿を、ギュッと丸めているうちに
手の中から生まれてきた形。

「聖母子だ!」
そう思ったので、白化粧して、焼成したもの。

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2006年05月14日

陶漆シリーズ

昨日から、ホームページの作品を更新していました。

「技法別作品集」を、すべてフラッシュにして、
「陶漆」の作品ページを新しく設けました。

技法別作品集は、「粉引」「三島」「刷毛目」「黒高麗」「志野・黄瀬戸・高麗茶碗・その他」「陶漆」「代表作品」となりました。

今日は、新しい「陶漆」シリーズから数点、画像をアップします。

まず、「陶漆茶碗一(いつ)」これは「一」というシリーズです。

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次に、「一(いつ」シリーズの汲出し茶碗です。

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こちらは扇面皿です。

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鶴を貼花した粉引小皿に漆を掛けた「翔」です。

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陶漆茶碗「遊々」です。

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これは、色遊びしすぎた(笑)陶漆ぐい呑「遊々シリーズ」です。

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ホームページの更新は作品制作と違って、疲れますね(ノ_-。)
ぐっすり眠りたいです。
posted by 丸山 陶李 at 18:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 制作過程・窯出し作品

2006年05月12日

取手の土のサンプル

釉薬の原料などを購入のため外出。
地層の見えている山肌を眺めながら、「関東ローム層」ばっかりだなぁ。。。
と思う。

取手の土で焼成してみたいものだ、と考えているので、車を運転していても
山肌、川沿いの土などが気にかかる。

帰り道、これからビルを建てる現場に目が止まり、車を止めて重機の置いてある工事現場の主任さんと話をする。

どうやら関東ローム層の下は、画像右から
「腐葉土」黒い土
「シルト」地下5メートル〜7メートルくらい(掘り上げた時は黄色っぽい)
「細砂」地下10メートルくらい(かなり黄色い、細かい砂まじり)
「シルト」地下12メートルくらい(砂交じりの茶色い土)
となっているようだ。勉強になった。

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メモをしてこなかったので、記憶が不確かかもしれませんが
上記のような状態で、地下12メートルくらいまでは、
粘土層はないとのことでした。

粘土層でなくても、釉薬には使えるし、作品制作の傍らになるけど
取手の土探し、これからも続けていこうと思っています。

土のサンプルや、土壌について説明してくださった親切な方に感謝。

下の画像の土は、工事業者が別のところから持ってきて、掘ったところに
積んでいるという粘土質の土。
どこの土を持ってきているのか、業者に聞かないとわからないとのことだったが、少し持ち帰らせてもらったので、ちょっと実験してみようと思っています。

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posted by 丸山 陶李 at 20:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 陶芸・個展関連

2006年05月11日

ついに出版!

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今日、郵便ポストに届いていました。
ついに私の本が出版されたのです。

タイトル「高麗茶碗に魅せられて」

奥付にも、著者「丸山陶李」

著書のタイトルに使われている画像は「井戸茶碗」(陶李作)

感動しました。

・・・そして、この素晴らしいギャグに大笑いしました。

九月の個展のオープニング・パーティで歌っていただけるかもしれない
芸大生の下司愉宇起(しもじ・ゆうき)さんの応援者の方からの
プレゼントでした。

実は、本の装丁ですが、中は白紙です。
自費出版もしている会社で印刷している
「自己中ブック」というシロモノ。

その会社の社長さんが下司愉宇起さんの応援者なのでした。

なんと、私のブログでとりあげた「将門煎餅」を愛する方で、
私のブログも読んでいただき、コメントが添えられて送られてきました。

「自己中ブック」について知りたい方は、
ここをクリック


posted by 丸山 陶李 at 19:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 夢は枯野を