2017年07月17日

麗香茶課 夏休み特別講座『井戸茶碗の魅力から探る、日本人の美意識』

麗香茶課 特別講座
『井戸茶碗の魅力から探る、日本人の美意識 
 〜心に響く茶のうつわとは〜』

日時 8月26日(土)10:00-12:00
場所 スタジオビブロス赤坂
講師 丸山 陶李

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Facebook イベントページはこちらです。
https://www.facebook.com/events/154302261803972/?acontext=%7B%22ref%22%3A%2222%22%2C%22feed_story_type%22%3A%2222%22%2C%22action_history%22%3A%22null%22%7D&pnref=story
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******以下、公開イベントからの転載です。******

麗香茶課では8月26日(土)に特別講座『井戸茶碗の魅力から探る、日本人の美意識 〜心に響く茶のうつわとは〜』を開催いたします。

「一井戸 二楽 三唐津」とも言われ、戦国大名や茶人、豪商たちをも虜にした井戸茶碗。
16世紀頃に朝鮮半島から渡来した高麗茶碗と呼ばれる茶碗の一種で、日本では、桃山から江戸時代にかけて、侘び茶の道具として賞玩されました。日本人の美意識をもって国宝とまでなった井戸茶碗、なぜゆえに武将や茶人たちの心をこんなにも惹きつけたのでしょうか。

ご自身も長らく茶道に携わり、井戸茶碗や、李朝の粉青沙器を研究し作陶していらっしゃる陶芸家の丸山陶李先生をお招きし、作り手としての視座を交え、その魅力と、井戸茶碗の特徴などをわかりやすく説いていただく講座を企画しました。

今回の企画は茶の湯の世界に留まらず、中国茶、日本茶の枠を超えた「茶」の心に触れることのできる機会です。皆様のご参加を心よりお待ち申し上げております。

【講座内容】
・ 井戸茶碗の特徴と見所
・ 高麗茶碗とは何か?井戸茶碗とは何か?
・ 知る程に面白い、茶碗の「銘について」や「繕い」まで「美」にする日本人の美意識について 
・井戸茶碗の故郷、古窯址探訪と陶片
・現地でのうつわの用いられ方  など

* 講座後、丸山先生の作品の展示、販売もございます。

◆ 講師:丸山陶李氏(陶芸家)
慶尚南道茶碗公募展 審査員
【プロフィール】(陶の栞より)
中学時代に「志野」というその名も美しい白いやきものを知り、大学時代に「高麗・李朝」の陶磁器に惹かれ、古の陶磁器への憧憬は、陶片蒐集から始まり、陶磁器の原材料の探求や古窯址の踏査へと深まり、年を重ねております。
李朝の粉青沙器(粉引・三島・刷毛目等)を基軸としながら、高麗茶碗の美しさに惹かれ、特に井戸茶碗の佇まいには深い精神性を感じ、導かれるままに追究して参りました。
陶の道へと招いてくれた日本の桃山時代の「志野」も、李氏朝鮮時代の「井戸茶碗」も、「白磁」を目指す過程で生じたやきものであることを思いますと、「大和心」に響くやきものとは、「完璧さを誇らず、五感を触発し第六感をも誘い、心の機微に触れてくる触れてくる存在なのではないか」と、感じ入るものがございます。
 茶席において茶碗は、茶碗を選んだ亭主の人格をも映し出し、客は茶碗から亭主の人格をも感じ取ると言われます。
 美しく広い見込みは、すべてを受容する広がりと豊かさを感じさせられ、高台には陶工の魂が宿っているかのようです。
「魂の宿る」茶碗。
「死して茶碗を残す陶工でありたい」と、願っております。

■開催日時:8月26日(土)
■10時〜12時 

■講座料 4,000円 中国茶2種とお茶菓子付

■定員 30名

■場所:スタジオビブロス アカサカ (赤坂または赤坂見附駅より徒歩5分)
東京都港区赤坂4-5-21 バルミー赤坂
https://www.studio-bybros.com/map

■お申し込み方法
lixiangchake@gmail.com 宛メールにてお申し込みください。
麗香茶課会員の優先受付は既に終了しており、まだお席には余裕がございますが、募集は先着順とさせていただきます。定員を超えました場合はキャンセル待ちとなりますので、ご了承ください。
確認のメールは一両日中に順次送らせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。

■同日開催
同日14時より『茶道具フリーマーケット』を開催いたします。詳細はイベント別記事をご覧ください。

皆さまのご参加をお待ち申し上げております。どうぞよろしくお願いいたします。

浦川園実(企画協力)
加藤多都子
富田直美

タグ:井戸茶碗
posted by 丸山 陶李 at 00:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 井戸茶碗

2017年02月02日

利休七哲の一人 ユスト高山右近 列福式

https://youtu.be/d96PSEkMqHo

利休七哲の一人、ユスト高山右近の列福式
ライブ・ストリーム 2月7日11時から
February 7,2017 11:00
日時: 2017年2月7日(火)正午より
場所:大阪城ホール(大阪市中央区)
司式:アンジェロ アマート枢機卿(教皇代理・教皇庁列聖省長官)

列福式の翌週、私はマニラ、ルソンへ。
ユスト高山右近列福記念に制作した「カリスとパテナ」を持参してマニラを訪問する予定です。
Chalice-and-Paten.jpg

旅茶碗も持参し、お茶を供える予定です。
現地の石も持ち帰り茶碗にしたいと考えています。

posted by 丸山 陶李 at 11:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 夢は枯野を

2016年10月25日

高麗李朝の古窯址を探る韓国紀行

高麗・李朝の古窯址を探る韓国紀行〜丸山陶李先生と行く✽井戸茶碗の故郷を訪ねる慶尚南道4日間〜
http://www.sanshin-travel.com/tour/detail.php?sid=1723
日本人に愛されてきた井戸茶碗、今もなお茶人に限らず多くの人々を惹きつける井戸茶碗。井戸茶碗の魅力を韓国・慶尚南道の古窯址を訪ね、現地で茶を点て、現地の土(カオリン)を用いて作陶体験もできるという「専門性の高い」稀有なツアーを、韓国旅行専門の旅行会社「三進トラベル」より依頼を受けて企画しましたが、ツアーが終わり帰国しました。

「高麗李朝の古窯址を探る韓国紀行」で、
古窯址近くの苔のついた砂岩(岩)とホワイトカオリン(鉱物)を頂戴しました。
昨日、蹴轆轤で成形し、本日、削りを入れました。

「砂岩」
saganIMG_7984.jpg

「ホワイトカオリン」
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旅の途中、容姿も焼成も、大井戸茶碗「細川」を彷彿とさせられる白磁茶碗と出会いました。
白磁と言っても、韓国の官窯の硬質白磁とは一味違う、いわゆる軟質白磁に近い手ですが、
窯変が美しく、井戸茶碗のような土味はないものの、そのルーツを探るに十分な茶碗でした。
その大井戸茶碗「細川」に似た白磁茶碗を脳裏に、蹴轆轤に向かいました。

今朝、削りを入れた現地の原材料から挽きあげた拙作、大井戸茶碗です。
焼成前の画像ですが、韓国カオリンの持ち味、土味の美しさが伝わってきます。
自作だから美しいというのではなく、「原材料の美しさを生かす」とこうなるという例として、本当に美しいと思います。原材料の持ち味です。これから窯の中で炎と対話し姿を変え、窯から出てますます美しさで魅了してくれるだろうと楽しみにしています。土味は、高麗茶碗の魅力の一つです。

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高麗茶碗の魅力・井戸茶碗の魅力を語ろうとすれば、土(カオリン)の美しさから目を外すことはできないし、窯変の美しさは、原材料の他に、窯と、窯の焚き方にも秘密を探る鍵が隠されています。どこまでお伝えできましたか、旅が終わり、振り返っております。

非常にマニアックな旅でございましたのに、茶の湯関係の参加者が多く、茶の湯で養われた「眼」で、モノを楽しんでいらっしゃったようにお見受けいたしました。

最後の朝鮮王妃・李方子様は「井戸茶碗」を作らせ(千漢鳳先生)、知的障がい者の施設の資金集めをなさいました。ふと、井戸茶碗の魅力を探る時、李方子様が井戸茶碗を選んだことにも何か感じるものがございました。

こちらの画像は、拙作の井戸水指と、某古窯址の陶片を並べたものです。
釉調が似ています。小貫入の入り具合も似ており(窯の焚き具合がわかります。)、
焼成雰囲気や釉薬にした水土(ムルト)の想像もつきます。
この陶片は、一時的にお借りしているものであり、研究が終わりましたらお返しするものです。
そのような心のつながりの中での拝借陶片です。

ztouhenIMG_8006.jpg

旅の中で、美しいお辞儀に出会いました。美しいお辞儀ができるということは素晴らしいことですね。と、シミジミしております。

zojigiIMG_7828.jpg

話はツアー初日に戻りますが、
金海国際空港から直行した「東亜細亜文化財研究院」で、
今年7月に発掘されたばかりの粉青沙器窯(大甘里窯址)の陶片を特別に拝見させていただき(撮影不可)、
一同歓声を上げました。

陶片に歓声をあげる私たちのあまりの数寄者ぶりに院長や館員の皆さまも感じ取るものがあったのか、地下室から「これは写真撮影しても大丈夫です。」と、忠清南道から出土した粉青沙器の名品(李朝前期のものであり、高麗青磁末期の釉胎と同じ。美しい!)を持ち出してくださったので、皆、興奮の写真撮影をしました。

割れた口から美しい胎土(これもカオリン質)がのぞいています。

粉青沙器白黒象嵌魚紋瓶子(李朝前期)
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美の探求は続きます・・・。


posted by 丸山 陶李 at 11:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 井戸茶碗

2016年10月02日

井戸茶碗 熊川茶碗

井戸茶碗

十月を迎えました。
9月30日に窯出しした青井戸茶碗に紅葉を添えて。紅葉川。

井戸茶碗

来週は、韓国慶尚南道を井戸茶碗探訪のツアーで再訪します。
http://www.sanshin-travel.com/tour/detail.php?sid=1723

熊川(こもがい)茶碗

同じく9月30日の窯出しです。

熊川茶碗


タグ:井戸茶碗
posted by 丸山 陶李 at 17:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 井戸茶碗

2016年04月06日

黒高麗茶碗

黒高麗と呼ばれる高麗・李朝時代の黒いやきものには「二種類ある」と、言われてきたが、私は「三種類」と考えている。

1. 鉄地青磁(鉄化粧に青磁釉を掛けたもの-鉄彩手)。

2. 鉄釉(高麗天目)。

3. 1.の技法の反対で、青磁釉の上に鉄釉を掛けたもの。

高麗青磁は、世界的に美しい青磁として知られており、「粉青沙器」の釉胎は末期の高麗青磁と同じ美しい粉青色を呈している。

同時に民窯には、伝統的に伝わっている「緑青磁」という青磁もある。
緑青磁は、日本では「伊羅保・古伊羅保」と呼ばれているものだが、日本からの注文茶碗として焼成された「伊羅保茶碗」の原型でもある。

こちらの黒高麗茶碗は、「3.の技法」で焼成した黒高麗で、
韓国伝統的な「緑青磁釉」の上に韓国の古窯址近くを流れる川から持ち帰った釉石を粉砕し粉末にして釉薬とし、焼成したものです。黒高麗の研究・実験の中で、この技法による黒高麗作品は、こちらが初めて公開するものとなります。

2016年4月5日窯出し

”Black-Goryeo chawan”.
I crushed Korean stone (A stone of "Black-Goryeo" which I picked up from the Korean river.) and made glaze.

April 5, 2016 unloading.

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posted by 丸山 陶李 at 18:36| Comment(3) | TrackBack(0) | 制作過程・窯出し作品