2016年10月25日

高麗李朝の古窯址を探る韓国紀行

高麗・李朝の古窯址を探る韓国紀行〜丸山陶李先生と行く✽井戸茶碗の故郷を訪ねる慶尚南道4日間〜
http://www.sanshin-travel.com/tour/detail.php?sid=1723
日本人に愛されてきた井戸茶碗、今もなお茶人に限らず多くの人々を惹きつける井戸茶碗。井戸茶碗の魅力を韓国・慶尚南道の古窯址を訪ね、現地で茶を点て、現地の土(カオリン)を用いて作陶体験もできるという「専門性の高い」稀有なツアーを、韓国旅行専門の旅行会社「三進トラベル」より依頼を受けて企画しましたが、ツアーが終わり帰国しました。

「高麗李朝の古窯址を探る韓国紀行」で、
古窯址近くの苔のついた砂岩(岩)とホワイトカオリン(鉱物)を頂戴しました。
昨日、蹴轆轤で成形し、本日、削りを入れました。

「砂岩」
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「ホワイトカオリン」
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旅の途中、容姿も焼成も、大井戸茶碗「細川」を彷彿とさせられる白磁茶碗と出会いました。
白磁と言っても、韓国の官窯の硬質白磁とは一味違う、いわゆる軟質白磁に近い手ですが、
窯変が美しく、井戸茶碗のような土味はないものの、そのルーツを探るに十分な茶碗でした。
その大井戸茶碗「細川」に似た白磁茶碗を脳裏に、蹴轆轤に向かいました。

今朝、削りを入れた現地の原材料から挽きあげた拙作、大井戸茶碗です。
焼成前の画像ですが、韓国カオリンの持ち味、土味の美しさが伝わってきます。
自作だから美しいというのではなく、「原材料の美しさを生かす」とこうなるという例として、本当に美しいと思います。原材料の持ち味です。これから窯の中で炎と対話し姿を変え、窯から出てますます美しさで魅了してくれるだろうと楽しみにしています。土味は、高麗茶碗の魅力の一つです。

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高麗茶碗の魅力・井戸茶碗の魅力を語ろうとすれば、土(カオリン)の美しさから目を外すことはできないし、窯変の美しさは、原材料の他に、窯と、窯の焚き方にも秘密を探る鍵が隠されています。どこまでお伝えできましたか、旅が終わり、振り返っております。

非常にマニアックな旅でございましたのに、茶の湯関係の参加者が多く、茶の湯で養われた「眼」で、モノを楽しんでいらっしゃったようにお見受けいたしました。

最後の朝鮮王妃・李方子様は「井戸茶碗」を作らせ(千漢鳳先生)、知的障がい者の施設の資金集めをなさいました。ふと、井戸茶碗の魅力を探る時、李方子様が井戸茶碗を選んだことにも何か感じるものがございました。

こちらの画像は、拙作の井戸水指と、某古窯址の陶片を並べたものです。
釉調が似ています。小貫入の入り具合も似ており(窯の焚き具合がわかります。)、
焼成雰囲気や釉薬にした水土(ムルト)の想像もつきます。
この陶片は、一時的にお借りしているものであり、研究が終わりましたらお返しするものです。
そのような心のつながりの中での拝借陶片です。

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旅の中で、美しいお辞儀に出会いました。美しいお辞儀ができるということは素晴らしいことですね。と、シミジミしております。

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話はツアー初日に戻りますが、
金海国際空港から直行した「東亜細亜文化財研究院」で、
今年7月に発掘されたばかりの粉青沙器窯(大甘里窯址)の陶片を特別に拝見させていただき(撮影不可)、
一同歓声を上げました。

陶片に歓声をあげる私たちのあまりの数寄者ぶりに院長や館員の皆さまも感じ取るものがあったのか、地下室から「これは写真撮影しても大丈夫です。」と、忠清南道から出土した粉青沙器の名品(李朝前期のものであり、高麗青磁末期の釉胎と同じ。美しい!)を持ち出してくださったので、皆、興奮の写真撮影をしました。

割れた口から美しい胎土(これもカオリン質)がのぞいています。

粉青沙器白黒象嵌魚紋瓶子(李朝前期)
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美の探求は続きます・・・。


posted by 丸山 陶李 at 11:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 井戸茶碗

2016年10月02日

井戸茶碗 熊川茶碗

井戸茶碗

十月を迎えました。
9月30日に窯出しした青井戸茶碗に紅葉を添えて。紅葉川。

井戸茶碗

来週は、韓国慶尚南道を井戸茶碗探訪のツアーで再訪します。
http://www.sanshin-travel.com/tour/detail.php?sid=1723

熊川(こもがい)茶碗

同じく9月30日の窯出しです。

熊川茶碗


タグ:井戸茶碗
posted by 丸山 陶李 at 17:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 井戸茶碗

2016年04月06日

黒高麗茶碗

黒高麗と呼ばれる高麗・李朝時代の黒いやきものには「二種類ある」と、言われてきたが、私は「三種類」と考えている。

1. 鉄地青磁(鉄化粧に青磁釉を掛けたもの-鉄彩手)。

2. 鉄釉(高麗天目)。

3. 1.の技法の反対で、青磁釉の上に鉄釉を掛けたもの。

高麗青磁は、世界的に美しい青磁として知られており、「粉青沙器」の釉胎は末期の高麗青磁と同じ美しい粉青色を呈している。

同時に民窯には、伝統的に伝わっている「緑青磁」という青磁もある。
緑青磁は、日本では「伊羅保・古伊羅保」と呼ばれているものだが、日本からの注文茶碗として焼成された「伊羅保茶碗」の原型でもある。

こちらの黒高麗茶碗は、「3.の技法」で焼成した黒高麗で、
韓国伝統的な「緑青磁釉」の上に韓国の古窯址近くを流れる川から持ち帰った釉石を粉砕し粉末にして釉薬とし、焼成したものです。黒高麗の研究・実験の中で、この技法による黒高麗作品は、こちらが初めて公開するものとなります。

2016年4月5日窯出し

”Black-Goryeo chawan”.
I crushed Korean stone (A stone of "Black-Goryeo" which I picked up from the Korean river.) and made glaze.

April 5, 2016 unloading.

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posted by 丸山 陶李 at 18:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 制作過程・窯出し作品

2016年03月13日

引出黒茶碗 

引出黒茶碗 
加茂川石を砕いて単味で釉薬に。
1200℃の窯から引き出した茶碗。
2016年3月12日 窯出し

引出黒茶碗
posted by 丸山 陶李 at 18:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 制作過程・窯出し作品

2015年04月11日

山井戸茶碗

山井戸茶碗
YAMA IDO-CHAWAN
*Meaning of the YAMA (mountain) is rough or wild.
I gave this name to IDO-CHAWAN of this type (my original works)."

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posted by 丸山 陶李 at 12:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 井戸茶碗